ミステリランキング本を読もうキャンペーンの一環で、「機龍警察」シリーズの第三作。
第34回吉川栄治文学新人賞受賞作品。
2013年の文春第9位、このミス第3位、早川第4位。
今回はロシア人のユーリがメインのお話で、毎度のことながらロシアの人々の名前を把握するのに時間がかかってだな・・・。
巨悪と戦う現場っていうのがほんとにパトレイバーを彷彿させてパトレイバー好きとしてはたまらんです。楽しい。国家間の外交問題とか出されちゃうともう手も足も出ないよ\(^o^)/ってなった後のどんでん返しに快哉を叫び、さらにその後のどんでん返しでがっくし、結局末端警察官にはどうしようもないのかよって事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだよ!!!って青島りたくなりますよね。しかしながら外交問題もないがしろにできないことも理解できるのでわたし大人になりすぎたわ・・・。
姿さんとかライザに比べると心の揺れが見えて、メンタルが弱そうで、なんとなく信用ならんかったユーリなので、冒頭にはまんまと騙されました。やっぱりおまいは辛抱できんかったんか、裏切ったのかって思いましたごめんなさい。警官としての矜持を捨てられなかったユーリの、手の甲の黒い犬を消去できたユーリの今後に期待。