茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

近藤史恵「タルト・タタンの夢」(11)

絶賛ワインブーム中なのはこのシリーズのせいです。一冊につき一本のペースで空けてる。今は赤のきぶん。 

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
 

しかしワインが呑めたらなんでもいいというレベルなのでフランス料理とは程遠いものを食べてる・・・アレだね、フランス料理ってものすごく手間がかかるものなんだね。

だいたい名前を聞いてもピンとこない料理ばかりが出てくるんだけど、よく読んだらフォアグラとかなんかの内臓とか豚足とかわりとゲテモノが出てきてて、そりゃ一般家庭で気軽に作れるもんではないなと諦めてる。カスレってなんだろうおいしそう(食いしん坊)っておもったら、

ハーブで育てられた良質の豚肉に、塩をたっぷり擦り込んで、冷蔵庫に数日間置く。(中略)その塩漬けを茹でこぼして、塩と脂気を少し抜いた後、たっぷりのインゲン豆と、豆と同じくらいの大きさに切った野菜を一緒にとろとろになるまで煮込み、そのあとパン粉をたっぷりかけてオーブンで焼く。

 って書いてあってなにそれ\(^o^)/茹でて煮込んでさらに焼くとか過剰すぎるのでは??いつも時短料理ばかりなのでせめて工程はみっつくらいにしていただけるとありがたい・・・低温の油で1時間焼くとか半日煮込んだ肉料理とかほんとそういうの無理・・・(電気代が気になる)(貧乏性)(オール電化なので電気なの)だからわたしもそういうのが手軽に食べられるようなお店にいきたいです!

シリーズ第一弾となる今作品は、先に読んでしまったマカロンに比べて毒がなくて心温まるおはなしたちだった。10年越しの恋とかいうファンタジーとか(恋はファンタジーではありません)(10年愛は永遠の憧れ)素数にこだわるショコラティエのお話は泣きました。母だから。でもわたしは偶数あるものをふたりのこどもたちに平等に与えるタイプではなく、ヨーグルトやプリンやゼリーがなんで三連で売ってるかわかるか、それはふたりのこどもたちと母で分けるためや!!!って言うような大人なので、たとえ偶数のおやつも三人で平等にわける。割りきれなかったものはこどもたちに与えてもよい。っていうか我が家は年齢の大きいものから好きなものを選ぶという家風なのです。年下の者が優先されるなど我が家ではありえない。先に生まれもんが一番偉いんじゃーーという完全なる年功序列。ちなみに旦那はわたしより年下なので我が家で一番の年長者はわたしでつまりわたしが一番偉いのです。悔しかったら先に生まれてみろーーあっかんべー。*1

*1:完全なる長女のトラウマですよね。お姉ちゃんだからとずっと抑圧されてきたものが如実に表れてる自覚はあります。

「相棒15」#16

野間口くんとあっちゃんがゲスト共演すると聞いてたのしみにたのしみにしてたやつ見ましたー。

まさかの開始5分であっちゃん退場?ただの死体役??うそだろ・・・???またわたし出る出る詐欺に遭ったの????と愕然としましたが。

が。

特殊な役であるというサジェスチョンがあっちゃんから与えられていたからよけいにああ「死ぬ役」という特殊さなんだなと素直に納得したんですよ。

でも。

ぜんぜんちがった。

そんな特殊さじゃなかった。

特殊であることをみんなに笑われて絶望して死のうとしてでもできなくて、なのに同じような仕打ちをまた受けて。わたしがあっちゃんの代わりに今からそいつをこれからそいつを殴りに行こうかーーー!!!!ってレベルで胸が痛くてかなしくてそして怒りにふるえた。野間口くん、やっちゃっていいよ。そいつらぜんぶまとめてみなごろしにしていいよ。わたしがゆるす。無間地獄に堕ちろ。

いつだって右京さんは正しいんだけど、それが「相棒」という作品で、警察官であるあっちゃんが殺したいって言葉を吐くのは間違ってるんだろうけど、それでも見てる人たちがみんな野間口くんにようやったった、とおもったとおもうの。

美しい女性の顔を切り刻むという野間口くんにその顔を切り刻まれることによって、美しい女性として扱われたことによって、あっちゃんがすこしでも救われたのならいいなっておもうけど、もちろん死ななくちゃいけないような人生なんてないし、あっちゃんの人生がそんなふうに終わってしまうなんてあってはいけなし、どうして人はじぶんたちと違う人間のことを簡単に笑いものにして貶めるんだろう。恥知らず。人の恋心をわらいものにして踏みにじるやつはみんな野間口くんに切り刻まれればいい。わたしはそろそろ役名で話をしようね。

北さんが前回登場したやつをちゃんと見てるはずなんだけど全然記憶にないのはいつも通りなのでしかたないです。偶然居合わせた殺人の現場で、北さんがその殺人を引き受けちゃうっていうのは覚えてる。

相棒にゲストで出られるのは一回きりのチャンスだと思ってたので、こうやって二度目があるということは役者冥利につきるんじゃないかな。高橋一生くんがやった安斉と違って北さんはまだ死んでないからまだチャンスはあるよね。

久々にテレビであっちゃん見られてよかった。野間口くんとのお芝居は、すきな役者とすきな役者という以上のものを見せてもらえた気がします。よかった。テレビサイズの役者さんじゃないのはわかってるけど、でもたまにでいいからこうやってテレビでお芝居見せてもらえたらとってもうれしい。

「カルテット」#6

わーお、世紀のすれ違い夫婦。

性格の不一致ってほんとにあるんだなという事例。わたしはだいじなのは笑いのセンスがいっしょかどうかってことだって思ってるんだけど、つまりそういうことなんだとおもう。まあでもね、そもそもね、夫婦は夫婦であって恋人でも友達でもないのよ。恋人や友達とするような会話を夫婦でしようとすることが間違ってるとおもうのよ。

お互いがだいじしてることについては不干渉くらいでちょうどいい。

ああでもなによりも一番だいじなのは経済感覚が一致するかどうかということだとおもってます。

しょせん旦那は赤の他人なんすよ、やっぱりこどもって鎹なんだなぁーーって、それがいいのか悪いのかわかんないけど何度も実感する。

っていうかふぐりの意味くらいわかれよ(逆ギレ

自分についてるもんでなんで興奮できんのよって奥さんおっしゃいますけどね、わたしはひとさまのすてきなおっぱいには心がおどりますよ、自分にもついてるはずなんですけどね^^(すみれコード)(わたしにすみれコードないからだいじょうぶ

家森くんはそうは言うけどね、無職の旦那が日がな一日おうちでゴロゴロしてたらそら掃除機で吸いますわ、無職のくせに三度三度のごはん食べようだなんてごくつぶしにもほどがあるじゃない?無職の旦那に存在価値はないです。ちゃまこはなにひとつわるくない(わたしはだいたい世の中の嫁さまたちの味方

そして、ああ、レモンだよ、から揚げにレモンだよ、っていうか世の中の家庭料理においてから揚げにレモンを出すおうちってどれくらいあるのか知らないですけど少なくとも我が家では今まで一度もレモンを買ったことがないですし、おかげさまでレモンをかけるかけないで揉めたこともないです。っていうかわざわざレモンって買うの?世の中のおうちでは??ほんとに???ちなみにうちは柑橘といえばすだちの土地柄なのでなんにでもすだちかけるんですけど、それでもシーズンにご近所からまわりまわっていただいたりするので買うことはないです。

そしてまじもんの犯罪が絡んできていよいよふいんきがおどろおどろしいですこわいです。 

あと、オットが出奔するシーンの音楽*1に聞き覚えがありすぎて、ああ、月組さんの「ル・ポァゾン」だなって。クラシックもジャズもデヴィッド・フォスターもみんなタカラヅカで知りました。でもそんな話を旦那にしても彼にはわからないしわかってもらおうとおもわない。

*1:歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」間奏曲

結局深夜に「ル・ポァゾン」再生しました。いつ見てもいいけどやっぱりよかったし泣いた。わたしにとってあの時の一番の思い出が「川霧の橋/ル・ポァゾン」であることは間違いない。数十年後に今をふりかえったとき、一番に思い出すのはなにかなって思ってるけどもしかしたらグラホかもしれないとおもってる