「何者」と似たタイトルだねーって薄らぼけたことを思いながら読みましたが、「何者」のアナザーストーリーって帯に書いてあったわ^^
わたしが「何者」読んだのがほぼ四年前。就活のアレコレがいろいろと抉ってくる作品であったことは心に刻まれてるんだけど、詳しいことなんて当然忘れてるよね^^(いつものこと
あと、ついったまじこわいっていう感想しか残ってないんだけど、それは今もおなじかな。こわいのは、巻き込まれてしまうこと。無知で無邪気な人たちに巻き込まれたらもうどうしようもないよね・・・
「何者」知らなくても(忘れてても)ちゃんと楽しめました。印象深いのは「それでは二人組を作ってください」と「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」のふたつ。
タイトルからして刺さる。わかる。二人組がこわい。二人組をうまく作れない。二人組という残酷さ。どうしてジェットコースターは二人で並んで座らなくちゃいけないんだろう。そういうことに心を配らなくてはいけないことのしんどさをわたしも知ってる。そして今そういうことに煩わされないですむほどに大人になったことに安堵する。
むしゃくしゃすることが上手にできなかった人の悔しさというのもよくわかる。ハードルが低い人間ほど超えた時に過剰に称賛されることに納得がいかない「正しい人間」が、今ならちゃんとむしゃくしゃして、ちゃんと間違ったことをできそうじゃないですか、と言う切なさがわたしにはよくわかる。でも、まだ、わたしにはちゃんと間違ったことはできそうにもない。ちゃんとむしゃくしゃはできるんだけど。