茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

綿矢りさ「私をくいとめて」(10)

おもっしょかったー。 

私をくいとめて

私をくいとめて

 

表紙のテイストがまるで中身と合ってないやつです。一人で観光客相手の食品サンプルつくる講習会行って悦に入ってるあたりに孤独の深さを感じて、さらには己の内なる声(「A」と名付けられてる)(てっきり女性なのかとおもったら男性だった)(びっくりした)と会話しだすからこれはヤバいやつでは、っておもったりもしたけど、でもそこまで悲壮感はなくて、ちゃんと毎日会話をする人もいるし、週末には帰ることのできる実家も家族もあるし、クリスマスシーズンに長期滞在させてくれるイタリア在住の友達もいるし、ディズニーランドでダブルデートとかするし、最後には彼氏までできちゃうし、なんていうかふつうに楽しそうな暮らしで、おもしろかったです。帯の「感情が揺れ動かないように、『おひとりさま』を満喫する、みつ子の圧倒的な日常」という言葉にまさに「共感必至!」でした。今はやりの結婚してない30代女子の孤独、みたいなやつかーっておもいながら読み始めたんだけど、彼女はひとりで生きていくことを決めているんだなってあたりが、覚悟のない者にとっては刺さるところではありました。