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本ミス5位、このミス11位作品。
前作「ジェリーフィッシュは凍らない」に続くシリーズ2作目。
博士と牧師。二人目の博士が女性だったというあたりが衝撃だったとおもうんですけど、まんまとしてやられましたね、おもっしょかったです。クラシックな世界の中で繰り広げられる本格ミステリはやっぱりちょっとおどろおどろしくて、実験体72号の正体が明らかになったときにはよかった・・・人間だったよかった・・・って胸をなでおろしました。おかしな魔法とか怪物とか出てこないまっとうなミステリでした。しかしながら途中出てくる遺伝子のなんか記号みたいなやつの羅列はわたしの脳みそが全力で理解を拒否して目が滑りまくりだったのがアレなんですけど、あれってなにかトリックに関係ありました・・・?わたしみたいなやつを煙に巻いてふいんきを作るだけのいわば装置ですよね?フーダニットも特にこれといった衝撃はなかったんだけど、前作同様設定とその世界観を生かしたトリックの勝利だなーっておもいます。
ものぐさで粗雑な美人、というマリアのズケズケとものを言うキャラクタは相変わらずおもしろかったです。