茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「嘘を愛する女」

初日キメてきましたー。

ものすごいメディアとか露出しまくりで宣伝のおかねかけてもらってるぅ!っていう体感だけで見てきましたが、キャストも無駄に(って言うな)豪華*1でいやもうほんとにお金かかかってるぅぅ!誰が出してんの?え、TSUTAYATCPってなに???ってよくわかってないんですけどなんかTSUTAYA主催の映像作品企画コンペでその初回グランプリ作品がコレだってことらしいです。へー。5,000万円以上の製作費くれるのすごいけど副賞がTポイント最大50万ポイントっていうのにめっちゃわらったwでもまあそれでやたらといろいろ豪華なんですかね、ちゃんとロケもしてるし。あの地元の人たちが出てきてるのであろうあたりはすごく微笑ましかったけど*2でもなんかすごいお芝居の毛色が違ってもぞもぞした。

まさみは「嫌な女」っていうのがキーワードとしてTLに流れて来てたけど、なるほどなーっておもうくらいには嫌な女だった。あなたにはわからない、ってセリフがたぶん二回くらい出て来てたけど、そうやって相手を遮断するのってものすごく卑怯だよね。死にそうな想いで働いたこともないくせに、ってきっちゃんに言う由香利は、きっちゃんが家族を顧みないくらいにハードに働いてた外科医だってこととその家族に起きた事件を知ってたぶん心底悔やんで申し訳ないっておもったとおもうんだけど、その時に由香利ざまああwwwっておもわなかったのはさすがのまさみだったんだろうなー。きっちゃんのすべてが嘘だった知った時に、由香利は怒るんだよね。ああ、怒るんだーっておもったのを覚えてる。心配したり不安になったりするよりもまず怒りの感情が出てくるのが由香利なんだなって。どういうことなのっておもうよりも、わたしに嘘をつきやがってっていう怒りが先に来る。

高橋一生くんはもうビジュアルがすんばらしかったです。すんばらしかったです。ゆるっとした癖毛っぽい髪に丸いメガネ。華奢な体にシンプルなおようふく。服を着てても骨の形がわかるようなのほんとにすき。安田って苗字とか優秀な外科医とかって言葉にもついつい反応しちゃうけどw*3なんだろうこれはファンサービスなのかなって何回かおもった。明るい陽のさす部屋の中で、仕事で疲れてるだろうに元気だねって言うのがめっちゃ生々しかったですけどwええ、だいじょうぶです。元気です。疲れてるからこそ(快感で)こころをからっぽにしたいっていうまさみの返しもこれまた。しかしまさみのおっぱいは出てこなかったですざんねん。

一番好きなお芝居は、広島のあのおうちで、お風呂場で人工呼吸しながら妻の名を呼ぶその声です。逼迫した状況の中で、ただ名前を呼ぶだけだったんだけど、そういえばさいきんは穏やかな(というか静かな)お芝居が多くてその心地よさに慣れてたっていうのもあってか、大きな声で感情をあらわにする高橋一生くんにドキドキしました。

あとはもうなんと言うてもDAIGOですよ!各所で絶賛されてますけどほんっとにいい役者さんだったー!あのビジュアルを封印してて、出てきた瞬間にあれ誰だっけこれ知ってるわ・・・DAIGOじゃんん!!!!!ってなるのが楽しすぎた。いつもの「DAIGO」のキャラ作りというかその設定実は間違ってるんじゃない??っていくらいには良いDAIGOだった。それからゴスロリファッションの川栄ちゃんがむちゃむちゃ可愛かった~~~♡わかりやすくまさみをイラッとさせることのできるキャラクタは「嫌な女」にうまく相対してた。そして可愛い。

由香利はきっちゃんの正体を探るために出た旅先でも「嫌な女」を発揮するんだけど、あの、都会の人は寒いのにどうしてコートの前を開けるんです??*4寒いんだよね?寒いんだよね??なんで素足なの?寒い時には三つの首(首、手首、足首)を冷やしちゃいけないっておばあちゃんに聞かなかった?寒くないの?????ってそればっかりが気になって。それでもトシが人違いだって分かった時に笑うしかなかったのはよくわかる。壊れちゃう。あの灯台の下で思い出の宝箱見つけて中からロボット出てきた時には思わず声が出た。

きっちゃんの抱えてた過去には心が痛んだし泣かされたし、まあずっと意識を失ってた人が目を覚ましたらそりゃ感動だよ・・・って目頭抑えたんだけど、でも由香利はどのツラ下げて職場に復帰したんだろうかとか、あそこで意識を取り戻したきっちゃんになんの後遺症も残らないとかきっとないだろうから、やっぱりふたりで生きていくにはちょっとしんどいよね・・・って身も蓋もないことしか思わなかったの反省してください。あの時きっちゃんは、ちゃんと待ち合わせに行こうとしてたんだろうか。新宿の時計では確か19:40くらいで待ち合わせには大幅に遅れてて、だからわたしは彼にはその意思はなかったんだろうなーって判断して、きっと人ごみに紛れてまた由香利の前から消えてしまおうとしてたんだろうなっておもったんだけど。 でも書いてた小説の中で彼は赦しを乞うて自分が幸せになろうとすることを願っていた。彼は、待ち合わせに、行こうと思ってたんだろうか。

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youtu.be

SONGSでも聞いたけど、映画を見てからだとぜんぜん受け止め方が違ってくる。「さみしさに名前つけたなら それはそれで恋とおなじかもね」で涙腺決壊しました。

*1:黒木瞳はコンペの審査員だった。

*2:あのあたりはアドリブだったってプロダクションノートに書いてあった。然もありなん。

*3:あと小出とかトシとか。

*4:コートは前をあけて羽織ることを前提にデザインされてるってどこかで見た気がするんだけどコートの意義とは。防寒とは。