年始からたくさん(※自分比)本を読んだしたくさん(※自分比)映画を観た!
12月は京都検定があったので、じっくり本が読めなかったので、今年も受験するならちょっと対策を立てなければならないなと反省。だって2級の合格率、恐ろしく低かったんでしょ...?ちなみにわたしは3級合格しましたー!合格率70%超えだったのであんまり威張れないけど、でも合格できてうれしいー♡
・読んだ本
桜庭一樹「名探偵の有害性」(1)
名探偵の時代があった、というその有害性と、弁えろと言われ続けた人間が弁えなくていいんだと声に出せるようになった時代への移り変わりと、それについていけない方の人間の悲哀。桜庭さんてこんな作風だったっけ、と終始戸惑い、50代男女の元名探偵コンビのキャラクタが最後まで把握できなくて困惑したまま読了。なんじゃこりゃ。当時の価値観のもとなされた行動を、現代の価値観に照らし合わせて糾弾するのは暴力的であるという中年層の意見に対するナウな若者はその辛さ、息苦しさは自分のせいではない、自分の甘えではないと撥ね退けるもは「ブーマー」側としては遺憾でなりません(彼の言うとおり、ブーマー検索した)固有名詞いっぱい出てきて、世代としてはドンピシャなのでたのしかったです。
金原ひとみ「ナチュラルボーンチキン」(2)
ルーティンをこなすことで毎日を消費することに腐心する45歳バツイチ独身女性が出会った人物たちと恋。彼女のルーティンを崩しまくる平木さんのパワフルさが眩しくておもしろくて痛快だったのは、わたしもルーティンをこなして人生を消費しているのだろうか。おもしろかった。
朝井リョウ「生殖記」(3)
こちらもまた人生を消費するために腐心する日々を送る人間の話で、お正月早々なんだかリンクした作品を読んでいるなとおもった。なぜ時間を消費して、時間を進めなくてはいけないのか、そこにはわたしのような特権意識に無自覚な人間にはわかりえない、共同体にイチミリも貢献したくないということが動機となって生きてる彼のガムシャラさが滑稽さをともないながらも切実な日々の営みであることが描かれていて、生殖の衝動の赴くままに、いま現在の「ふつう」の考え方に則って、なんとなくの空気感の中をなんとなく生きてきたわたしには、なんか、こう、申し訳なさがあって、「異性愛者から無意識的な特権意識が引き剝がされる未来」を見届けたいなとおもいました。という感想もまた無意識な特権意識がこびりついているとうことなんだなとちょっぴりうんざりしながら。
夕木春央「サロメの断頭台」(4)
泥棒の人が出てくるシリーズものだな、としばらくしてから気づいた。大正時代の舞台設定がドラマ「嘘つきレトリック」のビジュアルを想起させた。峯子はほぼほぼ片山友希ちゃん。自殺した芸術家の謎と、なぜ売れない画家の絵が盗作されたのかという謎。動機がアクロバッティカルでなかなかな大技だったんだけど、そこに至るまでの小説が退屈すぎてなかなかの苦行でした。哀しく辛い動機があまり響いてこなくて、片山友希ちゃん(違)が涙をこぼすラストシーンだけが印象的。ミステリの物語部分ってほんとにだいじなんだよな...と謎解きだけでは満足できないことが敗因でした。
逸木裕「彼女が探偵でなければ」(5)
解決したように見える結末の向こう側にある真実。まさに彼女が探偵でなければ、知らないでよかったもの、知らずにいられたもの。知らずにはいられない衝動に駆られる彼女の苦悩の描かれ方は蛇足かな。シンプルに結末の向こう側に驚きたい。
呉勝浩「法廷占拠 爆弾2」(6)
前作既読ですがもちろん詳細は覚えてないです^^自分の感想文では絶賛してたのできっとおもしろかったんだとおもう。しかしながら警察側の登場人物をだれ一人覚えてなくて悔しい。スズキタゴサクの脱走により、また次回作が楽しみになりましたね。借金を返すよりも、脅迫して得たお金を隠しておいて、別の罪で服役後にそのお金で新しい人生を始める方がいいと考えてしまうことの不幸さに胸が塞がる。たった一千万円のために罪を犯すことへのためらいのなさを愚かだと簡単に切り捨てるには、今の世の中はあんまりにも希望がなさすぎる。頑張ったけどどうにもならなかった、だから次は今まで頑張ってこなかった友人の出番だと罪を引き受ける彼の思考回路は、年寄りから見ればそういう発想はなかったとむしろ目から鱗なんだけど、それをイマドキの若者だと切り捨ててはいけないとおもう。
浅倉秋成「まず良識をみじん切りにします」(7)
湿度高目な三崎亜記という印象。三崎さんのショートショート好きとしてはクロワッサンのくだりとかめちゃくちゃワクワクしました。もっとあっさりドライでもいい。裏切りのプロ野球選手とかもゲラゲラわらちゃったwオチらしきものが提示されてたけどそんなのなくてもいいんだよなあって、ちょっと違う、が常にあったけどまあ浅倉さんは三崎さんではないので、っていうかおもしろいショートショートが読みたいです。
待川匙「光のそこで白くねむる」(8)
徳島生まれの滋賀育ちと聞けばシンパシーしかない。デビュー作にして文藝賞受賞作。容易に想像できてしまう田舎の風景と、子供時代の描写と、徐々に浮かび上がってくる恐ろしさ。怖かったです。
原田ひ香「古本食堂新装開店」(9)
ううううん、あんまりこのみではなかったかもしれない。
柳広司「パンとペンの事件簿」(10)
堺利彦氏、実在の人物だったのか。という驚き。これはノンフィクションではありませんという一文。「大いなる逆さま」の事件。逆から読む「へちまの花」。
町田そのこ「ドヴォルザークに染まるころ」(11)
田舎の閉塞感を知らないではないので、美しい景色の向こう側に鉄格子が見える人のきもちもわかる。鉄格子のなかで生きてるひとたちにとってどうしても美しい景色とは思えない。煮詰まったような人間関係の中でそれでも少しずつ変化して生きていく。わたしにも鉄格子は見えるけど、そこに開いた小さな出入り口も知ってるので、そこまで息がつまることはないかな。泣きました。
町田そのこ「わたしの知る花」(12)
引き続き町田そのこで涙活。泣きました。想いあう二人が添い遂げられなかった物語。家父長制度に潰された何人もの女性の人生。確かに当時はそれが間違いではなかったのかもしれない。でも時代が代わり、考え方も代わり、その変化に応じて自らも変化していかなければならないことの重要性をあらためて。現代を生きる高校生たちの素直さに救われるおもい。人生の証として何かを残したいという焦燥が理解できないのはわたしがこどもを産んだからか。それならよかった。
櫻田 智也「六色の蛹」(13)
ミステリランキング本を読もうキャンペーン。シリーズ三作目とは知らなかったけど無問題。前のシリーズを匂わせるような描写も最小限だったので読みやすかったです。好感度高め。読了後にもイングリッシュマンインニューヨークが何度か脳内に流れてきて口ずさんでしまう。
・観た映画
「私にふさわしいホテル」
今年の映画初め。久しぶりに見るのんちゃんのキャラクタが斬新で新鮮でたのしかった。かわいいし。掴みどころのない田中圭ちゃんは昭和なダブルスーツ姿も目に新しく、め組の人を歌うのはちょっとキャラ違いじゃないかなあとおもいつつ(中の人をめちゃくちゃ感じた)歌う田中圭ちゃんが見られてよかったですありがとうございました。好きが募ったので久しぶりに圭モバ課金しました。舞台のチケット買わせてたもれ。
「孤独のグルメ」
五郎さんのキャラクタに思いを馳せたことがなかったので、唐突に(感じられた)元カノとパリで暮らしてたことがあるとかいう情報が出てきてすごく戸惑った。そんなこと知っちゃっていいんですか...?みたいな。あと五郎さんのキャラクタをよく知らないままドラマを楽しんでたので、割と浅慮で短慮だなってわらったwまさかそんなよそさまのボードを勝手に借りて海を渡るとか無茶にもほどがあるし、よく知らない貝にきのこにそれは食べてはあかんやろというフルコースを召し上がられてて、案の定の結果に。いや、よくぞ生きて帰ってこられましたねぇ。女性だけで暮らす島というファンタジー。そこにいる内田有紀というのがまさにファンタジーすぎてちょっと白けちゃったんだけど、「孤高のグルメ」に出てくるエンケンさんとかめちゃくちゃおもしろすぎたので鑑賞後感は良好でした。甲本ヒロト氏と若い時のバイト仲間だったとか知らなくて、インタビュー映像など見ると、作品とは違ったところでこみ上げるものがあって、なんかズルいな。と思いつつ、年を重ねた人たちだけの「特別」が羨ましい。
「室町無頼」
誰も知らない室町時代。七重の塔にピンとこない京都検定受験者。っていうか室町時代っていつ?鎌倉の次だよね?えっと、公方様って誰のこと?時代設定については予習が必要であったなと痛恨の極み。七重大塔は相国寺でした面目なさすぎる。歴史に弱すぎるので(応仁の乱とかぼんやりにもほどがあるほどぼんやりとしかわからない。日野富子でしょ?え、日野富子って義政の正室だったの?というレベル)まあ、何はさておき、特筆すべきは長尾謙杜くんです。序盤ではそのビジュアルを封印し、ピーピーと泣く何者でもなかった彼が、棒術を得て自信も得た堂々たる姿に瞠目。面構えが違う。少年から成長する姿の説得力たるや。お芝居の面ではハラハラすることも多く、違和感のあることも多かったんだけど、その分注目度が高まって、結局彼の成長ぶりに涙せざるを得ないという仕組み。露伴先生の映画の時は癇癪起こしそうになったけど、どうやら和解できそうですよかった。そして信用と信頼の大泉洋ですよ、これはみんなすきになる大泉洋。かっこよかったです!
「サンセット・サンライズ」
釣り好き青年が東北で楽しく釣りをする話かとおもって食指が動かなかったんだけど、脚本クドカンと知って観に行きました。いやはやコロナ狂騒がとてつもなく奇怪で滑稽で、あの時代の空気感を知ってるものとしてはやっぱりヒステリックだったなと反省したい。死をおそれたくない。震災はいつか他人ごとではなくなるはずなんだけど、今はまだ外側の人間なので、彼の言ったとおりたまに見に来てくれればいいマインドでいきたい。狭いコミュニティのムラあるあるは理解できるし、うんざりする部分もあるんだけど、どこにいてもよそものであるなあと感じて生きてるので、それくらいの距離感でいいのかもしれない。
「アンダーニンジャ」
わたしやっぱり福田監督のこと嫌いになれないので...と言い訳しながら観ました。あといつ足立理くん出てくるかわかんないし。という言い訳も追加で。え、出てなかったよね??わたしの行った映画館はおおむね福田ワールドに好意的で、っていうかむしろドッカンドッカン笑いが起きてて(主に前半。特にムロツヨシ氏とのあの襖の攻防)チビッ子とか若い世代には支持されてるんじゃないかな。某おにいさんよりはずっとよかったし、ほんまに序盤ではずっとゲラゲラわらってた。あとは動機となった宮世琉弥くんですね、なんせビジュアルがよい!!!!!!!あざとさもまるっとひっくるめて絵がよかった。三白眼が生きてた。アクションも含めて、いやあ、いい宮世琉弥くんがみられたなあって大満足です。笑わない間宮祥太朗もよかったな。
・買ったもの
NEW BALANCEのスニーカー新調しました。もう旅にはスニーカー以外では出られない...今まで履いてた725もすごく足に合っててどこまでも歩いて行けそうなくらいに快適だったんだけど、二年も履くと踵の内側が破れてきて脱いだ時にカッコ悪いんだよね。今回は327のベージュです。実はちょっと幅が狭いみたいで窮屈さを感じるんだけど、慣れてきたらなんとかなるかもしれないかもしれない。NEW BALANCEに絶大な信頼を置いてるのでNEW BALANCEならだいじょうぶって信じてたんだけど、型によってはぜんぜんフィット感が変わってくるんだね(アタリマエ?)メーカーが同じならどれも同じなのかと思ってたスニーカー素人なので...でもゴツくてかわいいのでこれでまた京都の街をいっぱいあるこうとおもいます!

・油日神社に行きました。
初詣は時代劇のロケ地で有名な甲賀の油日神社へ。

古ければ古いほど良い教の信者なので室町時代の建物と聞くとそれだけでひれ伏してしまう。回廊のついた珍しい形の楼門。


あらやだこの高橋一生くんめちゃくちゃカッコイイデスネ。高橋一生くんポジションに座って写真撮ってきました。めちゃくちゃたのしい。最近だと「侍タイムスリッパー」で観た景色が記憶に新しい。今年もいい映画がたくさん見られますように。
