茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2023年12月号

・読んだ本

五十嵐律人「法廷遊戯」(再)(89)
映画を観たので再読。いろいろと改変された部分もわかってたのしかった。そうか、馨は便利屋に顔を見られたこともちゃんとわかってたのか。彼は死にたがってたのか。映画で無辜ゲームが開催されるのが洞窟なの解せぬ。どんな意味のある改変なの。

阿津川辰海「午後のチャイムが鳴るまでは」(90)
ミステリランキングを読もうキャンペーンはじめました。早川17位。人物相関における叙述トリックが楽しい。それにしても彼はスーパーマンすぎるのでは。映像化できないミステリだ。

櫛木理宇「監禁依存症」(91)
シリーズものとかどこにも書いてないんですけど!!!!これみよがしに出される架乃ちゃんとハママチの事件とかちょっといやな予感はしたんだけど、きっと作中で明らかにされるんだわってがまんして読み進めたのに、結局!シリーズものでした!最後に明らかになる架乃ちゃんにとっての残酷な真実というのもぜんっぜんピンとこなくて!何を見落とした!?ってめちゃくちゃ焦ったのに、シリーズものと知って全力で脱力しました!!バカ!!!!それはともかくメインとなる事件は胸糞でしかないし、冒頭から、ああ、これがずっと続くのはちょっとしんどいな...って覚悟を決めたところで起きたのは男児誘拐事件だったので、ちょっとほっとした。あいまに挟まれる過去の事件描写はしんどかったけど、それを上回るおもしろさ。いったいどういうオチがつくんだろうってところでそれなりにビックリはしたんだけど、ハママチ登場ドーーンとか言われても、...誰?ってなっちゃうのわたしのせいじゃないし!

青山美智子「リカバリー・カバヒコ」(92)
じんわりと心にしみるお話たちでした。わたしならカバヒコにどこを治してもらうかな。最近かすみがちな目かな、大人の深度が増すにつれて不具合も深刻になっていく目はやっぱり不便で、見えなくなることが一番怖いなあとおもいながらもおざなりなケアしかできてない。

小田雅久仁「禍」(93)
早川14位、文春19位。その語彙の使い方に何度か目を奪われたんだけど最後にはちょっと胸やけしちゃったカナ。ルビの多さにもハテナだし。髪の新興宗教のやつは最後の盛り上がり具合にやけくそ感があってめちゃくちゃ笑ったw

五十嵐律人「魔女の原罪」(94)
このミス19位。彼だけ知らされていなかった街の秘密。限界ニュータウン(限界ではないけどニュータウン育ちなので)に興味があるのでなるほどこういう活用方法があるのか(ないです)と目から鱗。しかし彼にだけ秘密にし続けることが果たしてほんとうに可能だったのか。小さい子とか絶対無邪気に言いそうじゃん...。豚の血が出てきた瞬間にオカルト色が一気に強まった気がするタイトルとあいまって。

加藤シゲアキ「なれのはて」(95)
二度目の直木賞候補作。ヨッ!ドームに立つ直木賞候補作家~~~~~(黄色い声CV:北条政子@小池栄子)まさかのミステリにお手並み拝見と居住まいを正したものの、すぐに物語に惹き込まれて一気読みでした。わたしは日本最後の空襲が秋田であることも日本に油田があることも知らなかった。人物相関が分かりにくくて家系図書いたわw終盤はコロナ禍の世界になっていて、そこでのエンタメのありかたを悩む主人公の言葉にシゲを感じたし、インタビューで見かけた今年のじゃにーず問題の渦中にいる人間としての覚悟というものも感じた。前作の「オルタネート」でノミネートされたのはすこし意外だったんだけど、今回は納得の候補作です。まきめさんと名前が並んでるのを見るとなんか悔しいなーって嫉妬してしまうのどういう感情??わたしはまきめさんの味方なんだけど、あー、でもこのシゲは応援したいなってーー揺れてる。石油とは生き物のなれのはて。

原田ひ香「喫茶おじさん」(96)
孤独のグルメの喫茶バージョンだった。おじさんのセリフがどれもこれも五郎さんの声で脳内再生された。しかしこのおじさんは不倫した挙句に離婚して不倫相手と再婚し、さらにその結婚も破綻寸前という五郎さんとは真逆のキャラクタでそのギャップに戸惑ったけどおじさんに五郎さんを重ねたわたしが悪い。でも早期退職で2000万円の退職金を手にしてみんなに反対される中喫茶店を開業しすぐに廃業に追い込まれるとか人生舐めすぎでは?????って笑顔がひきつったので今の若者から嫌われるおじさん代表ですね。親から受け継いだ家土地も持ってるとか人生のガチャに成功しすぎてる。そして一人に戻ってまた新しい喫茶店を趣味で開くとか、やっぱり人生舐めすぎでは!?!?あいにくひとりで飲食店に入って楽しめない人間なので、ただ人生の時間をつぶすためだけに喫茶店に入るというのは憧れでもあるかな。いつか京都旅でイノダコーヒーの本店でモーニング食べるんだ(前に挑戦した時には長蛇の列で断念した

荒木あかね「ちぎれた鎖と光の切れ端」(97)
早川15位、このミス10位、本ミス10位、文春13位。二部構成に意表をつかれて楽しめたんだけど、動機が弱い!運動会系のノリに洗脳された人間の恐ろしさを表してるんだとわかるんだけど、それにしてもお互いに「性格が悪い」やつだと思ってる相手の仇を取るために自分の命も犠牲にしようと思い詰めるには弱い。わたしは常々おもってるんだけど、なんらかの関係性のある人間がひどい殺され方をしたからといって、危険を冒してまで復讐しようとすることが理解できないんですよね。自分がされたことに腹を立てるのはわかるけど、親とか兄弟とか友達とかが殺されてもなぁ。まあ恋人とか子供ならちょっとはわかる。

井上真偽「アリアドネの声」(98)
早川6位、このミス5位、文春5位。地下につながる窓から落ちたと思われる彼女の妹の存在を失念していたことが悔しいです。彼にウザ絡みする彼女がウザイなと苦々しくおもっていたので。高校時代、あなたが一番ウザかったって八つ当たりにしてもひどくない???っていうかなんの八つ当たり???もしかして盲ろうの彼女の眼が見えるかもしれないという疑惑が持ち上がった時にはぞわっとしたし、最後にそうではなかったと分かった時には綺麗に回収された伏線に快哉。おもしろかったです。それにしてもつねづね地下は怖いとおもってるのでわたしは絶対地下には住みたくないです。地下鉄も怖いよ。

 

・アマプラで見た映画
不注意でうっかりプライム無料会員になってしまったので。しかしわたしの10年以上使っているPCが動画の再生をしてくれなくなったのであんまり映画が見られなかったのざんねん。キーボードにも不具合があって外付けのやつをつなげて使ってるんだけど、外付けキーボードめちゃくちゃ邪魔...新しいPCがほしいです!!

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」
前情報なしで見たのでまさか竹野内豊が忍者の役だとは思わなくてっていうか彼が探偵の話なんだとおもてたらぜんぜん違ったのでビックリしたし、つまらない映画を見ることもだいじなんだなってどこかで聞いたので、ああ、なるほどこれがそのつまらない映画かって納得はした。

「大怪獣のあとしまつ」
気楽に見られるやつがいいなと選んだのは大駄作と評判の怪獣映画。なるほど時効警察の監督なのか、だからオダジョーとかふせえりとか岩松了なんだと納得はした。つまらないギャグの連発とか確かにつまらないんだけど、まあつまらないなあと思いながらフフフって笑うことは出来たし、光の正体が光の国から正義のために来た人とかぜんぜんピンとこなくてふつうに驚いたのでたのしかったよ。

「別れる決心」
韓国における中国人との関係性についての機微がわからなくてもどかしかった。それがわかれば彼女が最後に死を選ぶことにも合点がいくのかな。入水って一番苦しいとおもうんだけど(想像)その苦しみを選んだってことなのかな。韓国における高級なお寿司の立ち位置とは。霧の湿度を感じる映画だった。

「宇宙人のあいつ」
納豆ごはん食べたくなった。おうちで観る映画ってこういうのがいいよね、というお手本のような映画。サブスクで映画見るときってほんとに選ぶのが難しくて自分、サブスクに向いてない。旅先で見る映画のことを考えると心が躍るので、早く旅に出たい。

「神は見返りを求める」
テレビにおけるバラエティ番組みたいなことをやってるゆーちゅーぶと距離を置いてるし住んでる世界が違うなとおもってるので、ユリちゃんがどうしてゆーちゅーばーになったのかがぜんぜんわからなくて最後までわからないままだった。人にカメラを向けるのは凶器とおなじだとおもったしその不躾なところが不愉快。

 

・見たドラマ

下剋上球児」
鈴木亮平くんにときめかなくなったことに愕然とする...わたしの恋心どこにいったの...みりお様のうるわしさが誇らしい(立ち位置)球児たちのなかでいちばんお気に入りは日置壮磨くんです!わたしも坊主頭の瞬間湯沸かし器な彼の幼馴染でいたかった。

「セクシー田中さん」
ザワ界隈へのファンサがすごかった。ふじおちゃんに懐かれてふたりで居酒屋に行く轟くんとか妻子ある小田島くんの家に遊びに行く轟くんとか見られてほんとうに楽しかった!めるるかわいいよめるる。

「ONE DAY」
今クール最大のガッカリだったね^^中川大志くんかっこよくてよかったのにね^^^^^

「マイホームヒーロー」
高橋恭平くんが美人だってことを認識できたドラマだった。吉田栄作の怪演にふくざつなきもちになる。

「ブラックファミリア」
渡邉理佐ちゃんのお芝居初めて見た~ひさしぶり~元気??

「いちばん好きな花」

「ゆりあ先生の赤い糸」
木戸大聖くんかわいかった。でも50代主婦と彼の恋はそれは菅野美穂だから成立するのであってあんまりにもリアリティがなくてどうしても受け入れられなかった。年の差恋愛にほんのり反対派。誰かが要介護状態になった時にどんな関係であれ人手が集まるのはいいことだよね。すべてを受け入れるゆりあ先生すごいなーっておもったけどやっぱり彼との恋愛だけは納得いかなくて、いや、そりゃ菅野美穂だったらさぁー(以下エンドレス

「うちの弁護士は手がかかる」
ゆりなちゃんかわよ~~~お衣装も髪型もめちゃくちゃ似合っててベリベリキュートだった!かわいいいいい~~~~♡天才肌の人外的なキャラクタがすっかり板についてきてそれはそれでめちゃくちゃ似合ってるんだけどこれからもっといろんな役が見て見たいしたのしみです。ゆりなちゃんラブ。

「ハイエナ」

「満点のゴール」
NHKBSで3月に放送されたものが再編集されて地上波放送されたシゲアキ先生出演ドラマ見ました。よいシゲだった。

 

・買ったもの

碌山のシルバーリング。

何を言い訳に買ったのかぜんぜん覚えてないんですけどめちゃくちゃかわいくないですか???わたしずっとゴールド派でほかのアクセサリとか腕時計とか鞄とか財布とか服とかの金属部分もゴールドのものを選んできたのに、碌山のこのゴツイ指輪がどうしてもほしくて。かわいくてかわいいのでかわいいです。だがしかし持ち物すべてがゴールドなので指輪だけが浮いてしまうことに困ってる。耳飾りはあまりしないのでこの指輪に合うペンダントか腕輪がほしいです。                                                                                                          

USJデビューした話。

なんと今年の夏に(夏に)初めてユニバに行きました。夏のユニバ。なんの修行かと。ふと思い立って出かけたのでまったくのノープランという無謀さ。滞在時間の9割を行列に並ぶことに費やしてた気がする。それでもフライングダイナソーめちゃくちゃおもしろかったし、USJを経験したぞという満足感は得られたのでよかった。何事も経験。そして冬にふたたびユニバへ。今度はちょっとは予習した。したので前回は存在すら知らなかったパレードを見た。説明によると、客がパレードの通路に参加して一緒に踊れるタイムがあるらしい?はにゃ???わからないままなんとなく場所取りをして待機。やってきたのはキティちゃんで、そこで一緒に踊るタイムが始まり、これは踊らにゃソンソンの血が騒ぎLの字を掲げまくった。そしたらなんときれいなお姉さんがめちゃくちゃファンサしてくれるじゃないですか!!!!!!んぎゃー、か゛わ゛い゛い゛い゛い゛!!キティちゃんがお手振りしてくれたあああああ!!!!!!パレードにはまる人がいるのめちゃくちゃわかる。めちゃくちゃわかる。としみじみ実感した。ファンサがすごい。めっちゃかわいい。キティちゃんゾーンでよかった。うっかりぬいぐるみとか買いそうになった。なんかほんとになんかのぬいぐるみほしくなったんだけど、特定のキャラクタとかぜんぜん興味がなくて、その中で何かを選ぶってことができなかったんだよね...サメとかがいいかな。来年もたぶん一回は行くことになるとおもうので、それまでになんのぬいぐるみ買うか決めたい。あと、いまだにニンテンドーワールド入れてないのが悔しいので(マリオにイチミリも興味がないくせに)次はお金にものをいわせようとおもってる。いやあ、パレードよかったなぁ、ダンサーのおねえさんめちゃくちゃきれいでかわいくてきれいだったなーーほわわん。パレードで健次郎さんの幻影見たし、LDHとテーマパークのショーは親和性が高いのかもしれない。健次郎さんの違和感ぜんぜんないもん、健次郎さんいたもん、健次郎さん見たもんんんん!!!(見てません  

逆光のキティさんにお手振りいただきました!!!!(おたく歓喜

 

・2023年の茶の間振り返り

わたしは元ジャニオタだし、元AAAオタだし、元LDHオタだし、後ついでに言えば元ヅカオタなんだけど、なんかもう、何かのおたくであることってしんどいなってきもちが上回ってしまうと、何にも心を動かされなくなってしまうのは、それはそう。どこの世界でおたくをやっていても何かしら不平不満はあってストレスはあってストレスフリーにおたくをやれていたことはないとおもうので、そのストレスをいなせなくなってしまったことが老化なんだなーってしみじみおもってるところ。癒しであるはずの推し対象がそんなめんどくさいことに関わってたとか知りたくないしむしろ癒されないしこっちは被害者なんだが!?!?ってどこかに訴えたいきもち。わたしが庇う義務なんてないし、その選択をした人のことを、ごめんやけどほんまになんにも庇えないからわたしに罪悪感を抱かせないでってキレ散らかしてる。おたくがお気持ち表明しなくちゃいけない義理とかないし、おたくはただ推し(的なもの)を無条件で推していればいいはずなのにそこが屈託が入り込むのは約束が違うのでは????????????てまじでキレ散らかしたいきもち。という年でした。

                        

・孫が生まれました^^

歌舞伎もタカラヅカも観たし孫も生まれたのでわたしもう思い残すことはないとおもいます(@セクシー田中さん)わたしに残された仕事はただ(りっぱに)しぬことだけ、しぬことだけね(@ベルばらアントワネット)という心持ちなんだけど、こうしてお孫ちゃんが産まれると、どうかこの子たちが生きる未来が平和でありますようにと祈らずにはいられないです。どうか幸せな未来でありますように。どうか。

2023年11月号

・読んだ本

市川憂人「ヴァンプドッグは叫ばない」(82)
狂犬病の症状と吸血鬼。

夕木春央「十戒」(83)
オチにたどりつくまでの過程がひたすらに退屈で、トリックとかもうどうでもいいわってきもちになってしまうの前作とおなじだった。会話文がひたすら退屈なんだよね、添削したくなる。気が合わない。

下村敦史「逆転正義」(84)
正義と思ってしたことがそうではない、というのは昨今よく見られる現象で、正義に立っていると思い込んで他者を攻撃してはならないし、っていうか他者を攻撃してはならないということに尽きるんだとおもう。被害者と加害者は紙一重

長岡弘樹「球形の囁き」(85)
えーん、シリーズものとかぜんぜん覚えてないよう、えーーーん。それにしても事件によく遭遇する娘だな、コナンくんかな。という感想。

青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。」(86)
シリーズ三作目にしてようやくわたしにハマった気がする!おもっしょかった!!

市川哲也「あの魔女を殺せ」(87)
魔女が魂を操作できる特殊設定でのミステリはその特殊性を受け入れることができればとてもおもしろかった。キャラ付けされたキャラクタが鼻につくんだけどそれも目をつぶれば見えないし。娘の体を乗っ取り、それでも彼にとって娘であることに耐えられずに、娘の体はそのままで彼の妻にふたたびなろうともくろむ彼女が一番おそろしかった。

金原ひとみ「ハジケテマザレ」(88)
おもしろくてゲラゲラわらった!カレー食べたい。わたしもなにかになりたい人生だったけどなににもなれずにふつうをまっとうしてるけど、ふつうは尊いしふつうは貴重だしふつうはふつうじゃないって言ってもらえたらまあそれでもいいかなっておもえるし。あー、カレー食べたい。

 

・観た映画

ゴジラ-1.0」
怒りのゴジラさま恐ろしかった...!熱線放射するまえの予備動作がカッコよくてしびれた。問答無用で慈悲のないゴジラさまの暴挙の数々、おそろしいんだけど爽快感もあって、それがゴジラ映画の醍醐味だよねとはおもう。情緒に訴えかけてくる主人公夫婦にもふつうに泣かされたのでわたし燃費がよい。

「法廷遊戯」
予告映像をみた限りではあんまり心惹かれないなぁ...と参観日覚悟で観ました。原作既読。原作の記憶はすでにないんだけど、無辜ゲームってあんな洞窟であったっけ。清義の過酷であったであろう過去は描かれていなかったのが気になる。杉咲花ちゃんのイメージはナチュラルファッションが似合う女の子なんだけど、女子高生な杉咲花ちゃんかわいくてドキドキしたょ。あの時の駅にいた三人の高校生がロースクールで同期として出会うどこか嘘っぽいし、みんな頭よすぎるの出木杉やろともおもったし、あと痴漢の冤罪を軽々しくあつかってほしくはないなとおもった。冤罪を声高に叫んで痴漢と言う性犯罪を矮小化させようとする空気感には反対したいので。やっぱりわたしは役者のれんれんがすきだなあってれんれんすきなことを思い出した。どうしても無邪気に見ることができないことが悔しいし、早くそういうものから解き放たれたい。原作再読しよ。

 

「この子は邪悪」
DVDにて視聴。まさかのホラーとは思わなくてめちゃくちゃ怖かったです。玉木宏のかっこよさが怖い。うさぎが怖い。すぐに妊娠しちゃうのも怖い。退行催眠で人間の中身をかえてしまうのはこないだ観た「Thread of blue」を思い出した。マッドサイエンティストホラー。死んだはずの人間が生きてることを隠すためにずっとあの家に閉じこもって生きていくつもりだったのかな。

「きさらぎ駅」
DVDにて視聴。きさらぎ駅という都市伝説ぜんぜん知らんかった。異世界怖い。車内にいた5人はいつからそこにいたのか、いつまでそこにいるのか、気になることだらけですっきりしないけどそのすっきりしないところも含めての怖さかな。

「FALL」

きのう何食べた?

 

無印良品週間

わたしクレンジングジェルがほしくて買いにいったんだけど売り切れてました!!!!ネットも売り切れ!!!!!絶許。お洋服を無印で買わなくなったのでポイントがたまらないったら。あとぶどうクッキーなくなったしね。フン。あと節約中なので(いつも節約って言うてる気がするけど、今はほんとうに節約中。予算を守ることをがんばってる節約なの)贅沢品は買わなかったし、良品週間だし~~とかいう魔法もわたしにはきかなかったようだな、ははははは。勝った。

逆さでも使えるスプレーボトル
クエン酸水を入れる用。

インテリアフレグランスオイル/無花果
ミーハーなので流行りの金木犀がほしかったんだけど、小さいサイズのが売り切れてたので良品週間という魔法にかかって無花果をチョイス。あんまり無花果っぽくないけど無花果すきなので、無花果のにおいだしって思いながら暮らしてる。

国産黒豚肉入り肉焼売
良品週間という魔法から逃れられずにうっかり買ったシュウマイ。美味でした。

3種の植物オイルハンドクリーム
ハンドクリームほしくて買ったんだけど、わりと匂いが独特でしっぱいしたかもしれない...というきもち。ぽんかん味のやつを試したあとにテスター塗ったので、匂いがこんがらがっちゃって正しい判断が出来なかったのが敗因です。

コーヒーフィルター
アイブロー・くり出し式/ダークブラウン
ノンアルコールウェットティシュー
いつもの消耗品たち。ぶどうクッキーに未練しかない。

2023年10月号

・読んだ本

池井戸潤ハヤブサ消防団」(72)
いやなんでほんまにこのままドラマにせんかったんという素晴らしい原作でした。概ねテレビのキャストが脳内で自動でしゃべってくれるのでたすかったんだけど、省吾!省吾おまえ若者だしぜんぜん信者でも内通者でもなんでもなかったやないかーー!!っていうかふつうに若い消防団員が勘助以外にもいて、そらせやんな、っていうかおっさんだらけの消防団☆とか誰かの性癖すぎてちょっと引くわー。ドラマたのしかったけど、ドラマのために改変された部分がいろいろ気に食わなくて、連ドラの尺にするにはそういうのも必要かもしれぬがうぬぬぬと原作ファンはこんなきもちだったんじゃろうかのうと遠い目をしてます。

辻村深月「この夏の星を見る」(73)
コロナ禍どまんなかの青春小説。これ以上なにも奪われたくないという中高生たちの言葉に胸がくるしくなる。わたしみたいな大人にとっては人生のほんの一瞬でも、10代の彼らにとっては人生のほとんどを奪われたような感覚だとおもう。今もなお、こうして若いひとたちの繊細な感情を、としよりのわたしにも、ああ、そうだった、こんなだった、とほろ苦く思い出させてくれる辻村さんの文章が、瀬尾さんとはまた違った味わいで翌日の朝腫れあがった瞼をみて苦笑いするのであった。

乾緑郎「戯場國の怪人」(74)

近藤史恵「ホテル・カイザリン」(75)
シリーズものではない短編集。アンソロジで読んだものもあった。漂う不穏な空気と、読了後に背筋が伸びる感じ。すきです。

瀬尾まいこ「私たちの世代は」(76)
これもまたコロナ禍どまんなかの小説で、「そしてバトン-」に出てくるビッグラブを注いでくれる母親を彷彿させるキャラクタに泣かされました。いいラブストーリーでもあったな。どうしても主人公が永野芽郁ちゃんで脳内再生されてしまうのは映画のせい。こどもがすきな人間ってほんとうにいるんだなって信じさせてくれる。わたしはそうではないほうの人間なので。

千早茜「マリエ」(77)
こどもがいなければ離婚は女性を解放しかしないよなー。という感想。わたしも今は老後なので、のんびりと、時間を自分のためにたくさん使えてるので。恋はしたいけど、現実世界での恋はめんどうなので、やっぱり二次元の世界で恋がしたいです(画面の向こう側の人間はたとえリアルであってもわたしにとっては二次元の存在なので。

伊吹亜門「焔と雪-京都探偵物語-」(78)
おもしろそうな設定なのに最後までノリきれなくてめちゃくちゃざんねんだった...たぶんキャラクタのネーミングセンスとBL風味を狙ってるあざとさを感じてしまったのが敗因と思われる。ビジュアルありきだなという感想。

児玉雨子「##NAME##」(79)
彼女の母親は何を想って小学生の娘に水着の撮影を許可したのか、そこが一番怖くて最後まで恐ろしかったです。こうなる未来に対する警鐘は母親には聞こえてなかったのか、想像できなかったのか。こどもだけではなく、写真を撮ることとかあまつさえそれをネットにあげるとかの意味が変わってきてるのはわかるけど、わたしは前世紀の人間なのでやっぱり画像データに写り込みたくないし、気軽にネットに晒したくないというきもちは根底にあって、顔出しゆーちゅーばーとかまだちょっと違和感がきえなくて怖いなって感情が拭いきれない。

湊かなえ「母性」(再)(80)
映画を見たので原作を再読。映画では、小姑が一人少なくて、二人目の妊娠・流産が省略され、そこからの詐欺に合うエピソードも省略されてた。どんよりとした気持ちになってしまうけど、戸田恵梨香ちゃんの異質な感じはすごく再現度が高かったなあという映画の追い感想。

貴志祐介「梅雨物語」(81)
湿度高めのホラーミステリおもしろかった。昆虫に造詣がないので花魁の名前でピンとこなかったの悔しいし(「ぼくとう奇譚」)幽霊の正体はキノコの胞子が紗幕となって光の加減で映し出されるなにか、という説が興味深かった(「くさびら」)。

 

・見たドラマ

「ギフテッド」
増田さんの天草に慣れたころに終わってしまって、シーズン2はWOWOWで☆とかいわれてもその手には乗らないんだから...ッとこぶしを握り締めてるところ。若い後輩と並ぶとさすがに貫禄というか、ああ、(だいぶ)先輩なんだなあああああって感慨深くて増田さんはわたしの永遠の自担ですと成人式の頃の黒髪はかま姿を思い出しては涙ぐんでます(情緒不安定

「何曜日に生まれたの」
いや~~よいラブストーリーでしたね!溝端淳平くんにうっかりときめいしてしまう最終回だったようっかりうっかり。飯豊まりえちゃんは泉クンの時がさいこうにすきなのはそうなんだけど、つかめないキャラクタをつかみどころなくやってたのがすごい。野島伸司らしさは正直よくわかんなかったけど、高校時代の複雑な人間関係がそのまま大人になっても続いてるっていうのがわたしの世界線と違いすぎて、それだけでじゅうぶんフィクション。

「姪のメイ」
あっちゃん出演ドラマ楽しかったです。

 

・見た映画

「母性」
DVDで視聴。原作既読だけどぜんぜん記憶にない。戸田恵梨香が怖いだけだったんだけど、ずっと娘で有り続けたいという感情はわたしにはないので、わたしは娘であるというより母親なんだろうなっておもう。わたしもわたしの娘もともだちがいないので、しょうがなく一緒に出掛けたりするんだけど、おたがいともだちがいないくらいなのでクールでドライな関係だとおもってるし、そういえばわたしの母親もクールでドライだし、わたしと母の関係もクールでドライなのでこれは血筋なのかもしれない。思い出すわたしの祖母もわりとクールでドライだった気がする。しかしわたしの息子はそうではないので、いやー、家族っておもしろいですね。原作読みかえそうかな。

閉鎖病棟
DVDで視聴。もうみんな言うてるけどわたしも言いたいなんでユキちゃんおらんようになってみんな誰も探さへんの????病院の管理体制どうなってんの?責任問題では???????あの事件があって、そのあと、ユキちゃんがどんなふうに生きてきたのか、そこがなんにも描かれてなくてビックリした。放置がすぎる。ユキちゃんのことなんだとおもってんの。精神病院のことぜんぜんしらんけど、ユキちゃんみたいな子が入院するようなところなの?ユキちゃんが保護されるべきはあの病院ではなくもっとしかるべき施設であって、罰せられるべき人間がちゃんと罰を受けなければならんのでは????ユキちゃんの境遇が酷すぎてそれが感想のすべてです。

「マイブロークン・マリコ
DVDにて視聴。永野芽郁ちゃんと奈緒がリアルでも親友なの知らんかった!今まで見たことのない永野芽郁ちゃん新鮮でかっちょよかったよ。暴力に常に晒されて生きてきた人はそれから逃れることは出来ないのかな。なにもない日なんてない。という彼女の言葉がつらかった。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」
NHKEテレで地上波初オンエアされたものを録画視聴しました。ノットフォーミーだなあという感想なんだけど、エンドクレジットで主人公の声が市川染五郎と知って全力でガタッとなりました、もうちょっと早く言ってよ!田舎のイオンモールは馴染みがあるんだけど、歩いておうちには帰れないよ、それが田舎のイオンモールだよ...という感想です。

「死刑にいたる病」
DVDにて視聴。原作既読。がんちゃんさんのキャスティングにうなる。原作読んでるので補足できる部分が多くあってたすかった。白石和彌監督作品だってしらなくてグロ場面にぶん殴られた。つかれた。

「Thread of blue」
アップリンク京都の公開初日に飛び込みで観ました。そこはかとない違和感がちりばめられた家族の物語かとおもいきや、自殺志望者の記憶を改ざんして寄せ集めの疑似家族をつくって人間を再生産するというSFな展開にビックリし、荒唐無稽なのに薄暗い画面とマッドサイエンティスト野村宏伸の佇まいがどこか現実味を帯びていて、ニセモノの記憶でもしあわせに生きていけるならそれもありかもしれないとか思わせるのがすごい。いや、旅先でおもしろいものが見られたなー。大満足です。

「ドミノ」
映画は前情報なしで観るとどれも楽しい。コンパクトでだれることなく最後までみせてくれたし、なんせラスボスな娘ちゃんがすごくてつよくてカッコイイ。スゴツヨ。養父母のファンキーなセリフもイカしてて口笛ふいちゃったのにラストシーン怖くて泣いちゃった。

「六人の唄う女」
竹野内豊山田孝之のダブル主演映画観ました。主演の豪華さと映画の尖り具合のアンバランスさに目眩がしました。すごいな。っていうかシンちゃんはノープランで森に戻りすぎでしょ、どうやって彼を連れてくるつもりだったの、ほんとにわたしがいないとなんにもできないんだから。出てくる六人の女たちの唄ううたとは。フクロウとは。エンドクレジットに彼女たちの正体が記されてたんだけどぜんぜんおぼえてなくてもどかしい。ねえ、卵を産んだのはなんだったの?産んだすぐの卵をつぶされて慟哭する場面でうっかり泣いてしまったんだけど、わたしたちはいつもなんの感情も持たずに産みたて卵と謳われてる卵を割って焼いて食べてるんだってことを突きつけられて、いやこの涙はなに????と我に返らされてまさに思う壺でした。最初は植物なのかなとかおもたら産卵するしって混乱してたら、六人のうちの一人がシダ植物で、あーーーーー...って納得したわ。虫苦手なのでけっこうしんどかったです。

「愛にイナズマ」
中野親子初共演映画観ました。いや、同じ画面に親子が入ることはなくてざんねんでしたが、それ以上に、太賀が最期に自死をえらんでしまう場面が衝撃的で、どうしてもチョロの最期を思い出してしまって、ああ、これはきっと作ってる人たちが想定したことなんだろうなっておもったし、それはどうなの、わたしはわりとドン引きですけれどもという感想。中野親子の初共演がこれであることに納得がいかないので次回に期待。めちゃくちゃ期待。ちなみに同級生設定の太賀と窪田正孝くんの年齢差は五歳。中の人の年齢調べたらそうすけより窪田正孝くんのほうが年上なのバグでしかないしなんならそうすけより若葉くんのほうが年上なのわらっちゃった。そうすけの長男感わかるし若葉くんの真ん中っ子わかるし松岡茉優ちゃんの末っ子感めちゃくちゃわかる。そうすけの長男すごくよかったな。若葉くんもよかった。あの三兄弟だいすきです。そこに至るまでの業界パートが胸糞すぎたんだけど、それをふっとばしてくれる復讐劇が始まるのかと思いきやそうでもなかったことに肩透かし。折坂監督の衝撃の新作発表に衝撃を受ける世間を見たかった。コロナ禍のドタバタ狂騒が揶揄されてるのも小気味よく、あとカルトって言葉にドキッとしたり。

 

・買ったもの

anyFAMでニット二枚。ボトルネックリブニットのモカとパフスリーブガーターニットのサンドベージュ。ベージュの女になるんだ。