茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2023年12月号

・読んだ本

五十嵐律人「法廷遊戯」(再)(89)
映画を観たので再読。いろいろと改変された部分もわかってたのしかった。そうか、馨は便利屋に顔を見られたこともちゃんとわかってたのか。彼は死にたがってたのか。映画で無辜ゲームが開催されるのが洞窟なの解せぬ。どんな意味のある改変なの。

阿津川辰海「午後のチャイムが鳴るまでは」(90)
ミステリランキングを読もうキャンペーンはじめました。早川17位。人物相関における叙述トリックが楽しい。それにしても彼はスーパーマンすぎるのでは。映像化できないミステリだ。

櫛木理宇「監禁依存症」(91)
シリーズものとかどこにも書いてないんですけど!!!!これみよがしに出される架乃ちゃんとハママチの事件とかちょっといやな予感はしたんだけど、きっと作中で明らかにされるんだわってがまんして読み進めたのに、結局!シリーズものでした!最後に明らかになる架乃ちゃんにとっての残酷な真実というのもぜんっぜんピンとこなくて!何を見落とした!?ってめちゃくちゃ焦ったのに、シリーズものと知って全力で脱力しました!!バカ!!!!それはともかくメインとなる事件は胸糞でしかないし、冒頭から、ああ、これがずっと続くのはちょっとしんどいな...って覚悟を決めたところで起きたのは男児誘拐事件だったので、ちょっとほっとした。あいまに挟まれる過去の事件描写はしんどかったけど、それを上回るおもしろさ。いったいどういうオチがつくんだろうってところでそれなりにビックリはしたんだけど、ハママチ登場ドーーンとか言われても、...誰?ってなっちゃうのわたしのせいじゃないし!

青山美智子「リカバリー・カバヒコ」(92)
じんわりと心にしみるお話たちでした。わたしならカバヒコにどこを治してもらうかな。最近かすみがちな目かな、大人の深度が増すにつれて不具合も深刻になっていく目はやっぱり不便で、見えなくなることが一番怖いなあとおもいながらもおざなりなケアしかできてない。

小田雅久仁「禍」(93)
早川14位、文春19位。その語彙の使い方に何度か目を奪われたんだけど最後にはちょっと胸やけしちゃったカナ。ルビの多さにもハテナだし。髪の新興宗教のやつは最後の盛り上がり具合にやけくそ感があってめちゃくちゃ笑ったw

五十嵐律人「魔女の原罪」(94)
このミス19位。彼だけ知らされていなかった街の秘密。限界ニュータウン(限界ではないけどニュータウン育ちなので)に興味があるのでなるほどこういう活用方法があるのか(ないです)と目から鱗。しかし彼にだけ秘密にし続けることが果たしてほんとうに可能だったのか。小さい子とか絶対無邪気に言いそうじゃん...。豚の血が出てきた瞬間にオカルト色が一気に強まった気がするタイトルとあいまって。

加藤シゲアキ「なれのはて」(95)
二度目の直木賞候補作。ヨッ!ドームに立つ直木賞候補作家~~~~~(黄色い声CV:北条政子@小池栄子)まさかのミステリにお手並み拝見と居住まいを正したものの、すぐに物語に惹き込まれて一気読みでした。わたしは日本最後の空襲が秋田であることも日本に油田があることも知らなかった。人物相関が分かりにくくて家系図書いたわw終盤はコロナ禍の世界になっていて、そこでのエンタメのありかたを悩む主人公の言葉にシゲを感じたし、インタビューで見かけた今年のじゃにーず問題の渦中にいる人間としての覚悟というものも感じた。前作の「オルタネート」でノミネートされたのはすこし意外だったんだけど、今回は納得の候補作です。まきめさんと名前が並んでるのを見るとなんか悔しいなーって嫉妬してしまうのどういう感情??わたしはまきめさんの味方なんだけど、あー、でもこのシゲは応援したいなってーー揺れてる。石油とは生き物のなれのはて。

原田ひ香「喫茶おじさん」(96)
孤独のグルメの喫茶バージョンだった。おじさんのセリフがどれもこれも五郎さんの声で脳内再生された。しかしこのおじさんは不倫した挙句に離婚して不倫相手と再婚し、さらにその結婚も破綻寸前という五郎さんとは真逆のキャラクタでそのギャップに戸惑ったけどおじさんに五郎さんを重ねたわたしが悪い。でも早期退職で2000万円の退職金を手にしてみんなに反対される中喫茶店を開業しすぐに廃業に追い込まれるとか人生舐めすぎでは?????って笑顔がひきつったので今の若者から嫌われるおじさん代表ですね。親から受け継いだ家土地も持ってるとか人生のガチャに成功しすぎてる。そして一人に戻ってまた新しい喫茶店を趣味で開くとか、やっぱり人生舐めすぎでは!?!?あいにくひとりで飲食店に入って楽しめない人間なので、ただ人生の時間をつぶすためだけに喫茶店に入るというのは憧れでもあるかな。いつか京都旅でイノダコーヒーの本店でモーニング食べるんだ(前に挑戦した時には長蛇の列で断念した

荒木あかね「ちぎれた鎖と光の切れ端」(97)
早川15位、このミス10位、本ミス10位、文春13位。二部構成に意表をつかれて楽しめたんだけど、動機が弱い!運動会系のノリに洗脳された人間の恐ろしさを表してるんだとわかるんだけど、それにしてもお互いに「性格が悪い」やつだと思ってる相手の仇を取るために自分の命も犠牲にしようと思い詰めるには弱い。わたしは常々おもってるんだけど、なんらかの関係性のある人間がひどい殺され方をしたからといって、危険を冒してまで復讐しようとすることが理解できないんですよね。自分がされたことに腹を立てるのはわかるけど、親とか兄弟とか友達とかが殺されてもなぁ。まあ恋人とか子供ならちょっとはわかる。

井上真偽「アリアドネの声」(98)
早川6位、このミス5位、文春5位。地下につながる窓から落ちたと思われる彼女の妹の存在を失念していたことが悔しいです。彼にウザ絡みする彼女がウザイなと苦々しくおもっていたので。高校時代、あなたが一番ウザかったって八つ当たりにしてもひどくない???っていうかなんの八つ当たり???もしかして盲ろうの彼女の眼が見えるかもしれないという疑惑が持ち上がった時にはぞわっとしたし、最後にそうではなかったと分かった時には綺麗に回収された伏線に快哉。おもしろかったです。それにしてもつねづね地下は怖いとおもってるのでわたしは絶対地下には住みたくないです。地下鉄も怖いよ。

 

・アマプラで見た映画
不注意でうっかりプライム無料会員になってしまったので。しかしわたしの10年以上使っているPCが動画の再生をしてくれなくなったのであんまり映画が見られなかったのざんねん。キーボードにも不具合があって外付けのやつをつなげて使ってるんだけど、外付けキーボードめちゃくちゃ邪魔...新しいPCがほしいです!!

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」
前情報なしで見たのでまさか竹野内豊が忍者の役だとは思わなくてっていうか彼が探偵の話なんだとおもてたらぜんぜん違ったのでビックリしたし、つまらない映画を見ることもだいじなんだなってどこかで聞いたので、ああ、なるほどこれがそのつまらない映画かって納得はした。

「大怪獣のあとしまつ」
気楽に見られるやつがいいなと選んだのは大駄作と評判の怪獣映画。なるほど時効警察の監督なのか、だからオダジョーとかふせえりとか岩松了なんだと納得はした。つまらないギャグの連発とか確かにつまらないんだけど、まあつまらないなあと思いながらフフフって笑うことは出来たし、光の正体が光の国から正義のために来た人とかぜんぜんピンとこなくてふつうに驚いたのでたのしかったよ。

「別れる決心」
韓国における中国人との関係性についての機微がわからなくてもどかしかった。それがわかれば彼女が最後に死を選ぶことにも合点がいくのかな。入水って一番苦しいとおもうんだけど(想像)その苦しみを選んだってことなのかな。韓国における高級なお寿司の立ち位置とは。霧の湿度を感じる映画だった。

「宇宙人のあいつ」
納豆ごはん食べたくなった。おうちで観る映画ってこういうのがいいよね、というお手本のような映画。サブスクで映画見るときってほんとに選ぶのが難しくて自分、サブスクに向いてない。旅先で見る映画のことを考えると心が躍るので、早く旅に出たい。

「神は見返りを求める」
テレビにおけるバラエティ番組みたいなことをやってるゆーちゅーぶと距離を置いてるし住んでる世界が違うなとおもってるので、ユリちゃんがどうしてゆーちゅーばーになったのかがぜんぜんわからなくて最後までわからないままだった。人にカメラを向けるのは凶器とおなじだとおもったしその不躾なところが不愉快。

 

・見たドラマ

下剋上球児」
鈴木亮平くんにときめかなくなったことに愕然とする...わたしの恋心どこにいったの...みりお様のうるわしさが誇らしい(立ち位置)球児たちのなかでいちばんお気に入りは日置壮磨くんです!わたしも坊主頭の瞬間湯沸かし器な彼の幼馴染でいたかった。

「セクシー田中さん」
ザワ界隈へのファンサがすごかった。ふじおちゃんに懐かれてふたりで居酒屋に行く轟くんとか妻子ある小田島くんの家に遊びに行く轟くんとか見られてほんとうに楽しかった!めるるかわいいよめるる。

「ONE DAY」
今クール最大のガッカリだったね^^中川大志くんかっこよくてよかったのにね^^^^^

「マイホームヒーロー」
高橋恭平くんが美人だってことを認識できたドラマだった。吉田栄作の怪演にふくざつなきもちになる。

「ブラックファミリア」
渡邉理佐ちゃんのお芝居初めて見た~ひさしぶり~元気??

「いちばん好きな花」

「ゆりあ先生の赤い糸」
木戸大聖くんかわいかった。でも50代主婦と彼の恋はそれは菅野美穂だから成立するのであってあんまりにもリアリティがなくてどうしても受け入れられなかった。年の差恋愛にほんのり反対派。誰かが要介護状態になった時にどんな関係であれ人手が集まるのはいいことだよね。すべてを受け入れるゆりあ先生すごいなーっておもったけどやっぱり彼との恋愛だけは納得いかなくて、いや、そりゃ菅野美穂だったらさぁー(以下エンドレス

「うちの弁護士は手がかかる」
ゆりなちゃんかわよ~~~お衣装も髪型もめちゃくちゃ似合っててベリベリキュートだった!かわいいいいい~~~~♡天才肌の人外的なキャラクタがすっかり板についてきてそれはそれでめちゃくちゃ似合ってるんだけどこれからもっといろんな役が見て見たいしたのしみです。ゆりなちゃんラブ。

「ハイエナ」

「満点のゴール」
NHKBSで3月に放送されたものが再編集されて地上波放送されたシゲアキ先生出演ドラマ見ました。よいシゲだった。

 

・買ったもの

碌山のシルバーリング。

何を言い訳に買ったのかぜんぜん覚えてないんですけどめちゃくちゃかわいくないですか???わたしずっとゴールド派でほかのアクセサリとか腕時計とか鞄とか財布とか服とかの金属部分もゴールドのものを選んできたのに、碌山のこのゴツイ指輪がどうしてもほしくて。かわいくてかわいいのでかわいいです。だがしかし持ち物すべてがゴールドなので指輪だけが浮いてしまうことに困ってる。耳飾りはあまりしないのでこの指輪に合うペンダントか腕輪がほしいです。                                                                                                          

USJデビューした話。

なんと今年の夏に(夏に)初めてユニバに行きました。夏のユニバ。なんの修行かと。ふと思い立って出かけたのでまったくのノープランという無謀さ。滞在時間の9割を行列に並ぶことに費やしてた気がする。それでもフライングダイナソーめちゃくちゃおもしろかったし、USJを経験したぞという満足感は得られたのでよかった。何事も経験。そして冬にふたたびユニバへ。今度はちょっとは予習した。したので前回は存在すら知らなかったパレードを見た。説明によると、客がパレードの通路に参加して一緒に踊れるタイムがあるらしい?はにゃ???わからないままなんとなく場所取りをして待機。やってきたのはキティちゃんで、そこで一緒に踊るタイムが始まり、これは踊らにゃソンソンの血が騒ぎLの字を掲げまくった。そしたらなんときれいなお姉さんがめちゃくちゃファンサしてくれるじゃないですか!!!!!!んぎゃー、か゛わ゛い゛い゛い゛い゛!!キティちゃんがお手振りしてくれたあああああ!!!!!!パレードにはまる人がいるのめちゃくちゃわかる。めちゃくちゃわかる。としみじみ実感した。ファンサがすごい。めっちゃかわいい。キティちゃんゾーンでよかった。うっかりぬいぐるみとか買いそうになった。なんかほんとになんかのぬいぐるみほしくなったんだけど、特定のキャラクタとかぜんぜん興味がなくて、その中で何かを選ぶってことができなかったんだよね...サメとかがいいかな。来年もたぶん一回は行くことになるとおもうので、それまでになんのぬいぐるみ買うか決めたい。あと、いまだにニンテンドーワールド入れてないのが悔しいので(マリオにイチミリも興味がないくせに)次はお金にものをいわせようとおもってる。いやあ、パレードよかったなぁ、ダンサーのおねえさんめちゃくちゃきれいでかわいくてきれいだったなーーほわわん。パレードで健次郎さんの幻影見たし、LDHとテーマパークのショーは親和性が高いのかもしれない。健次郎さんの違和感ぜんぜんないもん、健次郎さんいたもん、健次郎さん見たもんんんん!!!(見てません  

逆光のキティさんにお手振りいただきました!!!!(おたく歓喜

 

・2023年の茶の間振り返り

わたしは元ジャニオタだし、元AAAオタだし、元LDHオタだし、後ついでに言えば元ヅカオタなんだけど、なんかもう、何かのおたくであることってしんどいなってきもちが上回ってしまうと、何にも心を動かされなくなってしまうのは、それはそう。どこの世界でおたくをやっていても何かしら不平不満はあってストレスはあってストレスフリーにおたくをやれていたことはないとおもうので、そのストレスをいなせなくなってしまったことが老化なんだなーってしみじみおもってるところ。癒しであるはずの推し対象がそんなめんどくさいことに関わってたとか知りたくないしむしろ癒されないしこっちは被害者なんだが!?!?ってどこかに訴えたいきもち。わたしが庇う義務なんてないし、その選択をした人のことを、ごめんやけどほんまになんにも庇えないからわたしに罪悪感を抱かせないでってキレ散らかしてる。おたくがお気持ち表明しなくちゃいけない義理とかないし、おたくはただ推し(的なもの)を無条件で推していればいいはずなのにそこが屈託が入り込むのは約束が違うのでは????????????てまじでキレ散らかしたいきもち。という年でした。

                        

・孫が生まれました^^

歌舞伎もタカラヅカも観たし孫も生まれたのでわたしもう思い残すことはないとおもいます(@セクシー田中さん)わたしに残された仕事はただ(りっぱに)しぬことだけ、しぬことだけね(@ベルばらアントワネット)という心持ちなんだけど、こうしてお孫ちゃんが産まれると、どうかこの子たちが生きる未来が平和でありますようにと祈らずにはいられないです。どうか幸せな未来でありますように。どうか。