茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

万城目学「八月の御所グラウンド」(61)

まきめさんのホルモー以来16年ぶりの京都を舞台にした青春物語です、待ってました!去年からちょうどわたしの中で京都回帰が始まって*1、出てくる地名にいちいち思い出がよみがえって来てしょうがなかったです。軟式野球サークルのマネージャーという青春を送っていたので()リーグ戦の人数が足りなくて無理やりライトにグローブ持って立たされたりとかしたナーとか、ホームグランドは殿田とか吉祥院とか西京極あたりで御所Gには行ったことないよね...?とはるかかなたの記憶をなんとかたぐり寄せてみたり、セカンドハウス、行ったことがあるのは河原町と北山だけど去年四半世紀ぶりくらいに行った河原町にはもうお店がなくてしょんぼりしたのを思い出したりした。お店はなくなるけどお寺や神社はなくなりませんからね!って言われたのも思い出した。ほんとに京都はなにがあってもまあ京都やしな、っていう説得力をもつ土地ヂカラに今おもうとほんとに無頓着にいたな、ってしみじみしみじみおもう。三条木屋町の居酒屋べろべろばあ、という文字がうれしかったホルモーファンです。*2

「十二月の都大路上下ル」
高校駅伝が京都であるのは知ってる(西京極だよね?)修学旅行生であふれる街も知ってる。バスの中で聞こえてくる「とりまるよんじょう」って言葉に殺意を覚える心の狭い学生であった。学を修める旅行先くらいちゃんとしらべてこいボケ、と毒づいてたごめん。インタビュー記事いろいろ読んでめちゃくちゃおもしろかったの、構想六年の原稿用紙七十枚作品という超大作短編だってところですwww燃費がわるすぎませんかw

もりみーとあわせて京都作家とくくられることに、もりみーの「快進撃にフリーライドし」たとインタビューで言われてるのを見てショックだったんだけど、まきめさんがホルモーのあと、奈良とか大阪とか琵琶湖を舞台に小説を書かれてたのはそういう屈託があったせいなのかと納得もしてみたり。もりみーがまきめさんのことを意識しまくってるのは過去のTV番組で言われてたけどまきめさんはまったく意に介さずなのかとおもってた。それでも「もう一回書けるな」とおもってくれたのほんとにうれしいし、わたしは待ってたよーってまきめさんにどうか伝わって。

piroco165.hateblo.jp

 

*1:今は三回目になる秋の旅行の予定を立ててるところ☆

*2:映画もすきなので聖地巡礼しました!