茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2025年9月号

・観た映画

「8番出口」
元ネタをイチミリも知らないまま観ました。何回も繰り返される「異変」に気づけるかゲームにちょっと飽きちゃったけど、どういうオチをつけるのかを楽しみにしてました。別れ話をしていた恋人が妊娠し、彼女が産んだ子に会い、三人で家族になることを決める。地下鉄は閉塞感があって怖いよね。あと、コインロッカーと証明写真のゾーン、ほの暗くて怖かったんだけどコインロッカーベイビーくらいしか異変がなくて肩透かしだった。ヒカキンがどこに出てるかもわかんなかったYO!吐くシーンが無理なので、吐くシーンがあると聞いてそれらしいところは目をそらしていたので何か大事なものも見過ごしてしまったような気がする。グロも苦手だけど排泄物もにがて。ニノの喘息演技がほんとにしんどそうで見てるほうもしんどかった。あれがすごく感情をざわざわと乱されて居心地の悪い映像体験にぴったりだった。

「宝島」
コザ暴動が起きた年に本土では大阪万博が開催されていたと知るとそのグロさにめまいがする。沖縄のことをなにも知らなかった(なにも知らなかった)ことを恥じるし、今も他人事として見てることに罪悪感を持つし、そんな自分を突き付けられた3時間でした。しんどかった。これは日本のはなし。わたしたちの話。当事者として受け止めなければならないはなし。だとわたしは思いました。物語としては、予定外の戦果だった彼の存在が隠し玉だったのだとおもうんだけど、それが隠し玉として発揮されていなかったのがざんねんだった。隠したいものとして必死に探されていたものが、こんなに粗雑に扱われていいの??町のあちこちにいるはずの存在を見てこようとしなかったってことなのかな。暴力的に声を上げなければ聞いてもらえない、武器を持つことでしか存在を認めてもらえない、という彼の言葉が胸をうつ。そんなことを続けていればいつか人間は滅びてしまう、人間はそんなにバカじゃない。わたしもそう思いたいけど、でもたぶん、人間はバカ。自ら滅びる道を選んでる。自分だけは助かるのだと信じて。でもまあ3時間は長かった。

「俺ではない炎上」
あっちゃん出演作観ました。原作既読。追い込まれる主人公がみんなに嫌われてるのが斬新だったという印象があるんだけど、その嫌われてるっぷりがあまり伝わってこないのがわかりにくかった気がする。わりと笑って読んだ記憶があるので、理不尽に追い詰められる主人公がしんどいおもいをするのを見るのは辛いなっておもてたら、ふつうにコメディ強くてよかったw特に終盤のコンテナハウスに忍び込むのに窓ガラス割ろうか逡巡してドアノブ引いたらスッて開いたときとか声出してわらいそうになったwwwオチ覚えてなかったので()ミステリを楽しんだんだけど、長尾謙杜くんが出てくる時点でめちゃくちゃ怪しいよね。原作の犯人とはぜんぜん違うと聞いてひっくり返りました\(^o^)/わたしのきおくりょく\(^o^)/刑事あっちゃんイケちらかしててビジュよかったー!俺は悪くないっていう相方を見る軽蔑のまなざしがよかったです。

 

・Huluで見たもの

鬼平犯科帳 暗剣白梅香」
武士であるからにはお家のために死んでくれてよかったとおもうような父親の仇討ちを成し遂げるまでは戻れないという世の中で生きてきた人間の哀しさ。血の匂いを消すための髪油。仇を討ったところでもう元には戻れない。今回も堪能しました。

「ある閉ざされた雪の山荘で」
30年前の東野圭吾作品を映像化したものを見ました。原作既読だけど30年前のことなので何もおぼえてないです^^劇団員たちのふるまいに時代を感じたんだけど、これは今の時代にも通用するものなのかな。見せられていたものは劇中劇だったのだという説に一票。原作読みなおしてきまっす。

「月の満ち欠け」
原作の記憶がほんのりとあるので、ちょっと違うなあとその仕上がりにがっかり。原作ではもう一人いた生まれ変わりが省略されてるので、単純になってしまってる気がする。その分田中圭ちゃんの出番も少なくなってて、彼がただのヤバい粘着変態ストーカーに成り下がってしまってるのがざんねん。いやただのヤバい粘着変態ストーカーではあるんだけど。生まれ変わったかつての恋人現ょぅじょと老人の純愛とか言われましてもそれを活字で読むとまだうけとめられたものを映像にされてしまうとさすがにどんなに取り繕ってもきしょくわるいですねという感想です。

 

 

・読んだ本

方丈貴恵「アミュレット・ワンダーランド」(80)
シリーズ二作目。殺人禁止の犯罪者御用達ホテルと謳ってるのに殺人しか起こらなくてちょっとどうなのって今回もおもった。殺人禁止ってルール、形骸化しすぎでは????

柴崎友香「帰れない探偵」(81)
ミステリだとおもいこんで読み始めたので序盤はなかなか世界観に入れなかったんだけど、読み進むにつれ徐々にその不思議な世界が癖になり、最終編の展望デッキでの関西弁のやりとりで泣きました。うう、帰れない探偵、というタイトルにしてやられた。国名も地域名も明記されないけど、なんとなくあのあたりかなあと思い浮かべて読みつつ、この国は鎖国してしまうのか、それも世界に認められて、と納得してしまうのもこわかった。未来の話であるのに、絵空事ではないような気がしてこわかったです。

結城真一郎「どうせ世界は終わるけど」(82)
100年後に隕石が地球に衝突して人類が滅亡することになった世界で人はどう生きるか。連作短編のどれにも泣かされました。うえーーん。人類が滅亡してるとわかってるのにどうして産んだの、と悩む小学生がよかった。

青山美智子「チョコレート・ピース」(83)
糖度たかめのかわいい恋愛小説でした。最初の文化祭でチョコバナナ売るカップルがかわいくてしょっぱなからやられました。隣に並んだ時に彼のフィジカルなデカさを実感してときめくのめちゃくちゃときめいた。メガネをかけた佐野くん(のちょっぴり若いころで)お願いします。

万城目学「ザ・エッセイ万博」(84)
なんせ万城目さんとは同じ学年なので(わたしは早生まれではない)ずっと同じ時代を生きて、同じものを聞いて見てきたんだなあとファンとしてはうれしくあるんだけど、同じ時代を生きたのにまるで違うものを得ていてそれがまた作家としてのまきめさんに興味がつきないのだなと納得した。同じ時に同じ町で大学生をやっていたのに、わたしがすきなものとまきめさんがすきなものは違う。おもしろいね。マシュー・マコノヒーはわたしが映画館でバイトをしてた時にやってた「評決のとき」で知った思い出深い役者。大阪万博にはいかない人生だった。文フリ行けなかったのは一生悔やむ。才能とは何か。何かを表現したいという気持ちがあるなら、その気持ちが持続している今のことを言うのではないか、というまきめさんの言葉にどうぞ今後ともよろしくお願いします、と頭を下げたいきもち。

伊坂幸太郎「パズルと天気」(85)
各短編をなぜ書くに及んだのかという言い訳のあとがきでゲラゲラわらいましたwwwたのまれると断れない伊坂さんめちゃくちゃおもしろいし、もりみーに頼まれて断れない伊坂さんめちゃくちゃすきです、っていうか作家さん同士の交流関係ほんとに興味深いし知りたいので作家さんたちはそういう情報をどしどし公開してほしいです。貫井ドッグ郎でもうダメだったwwwww(今もわらってる

東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」(86)
東野さんの直木賞にまつわる北方氏の談話などを読んだりしたので作中に出てくる「人間描写もできない作家が名探偵なんか作ろうとするな」というセリフにゲラゲラ笑いましたwwwとがってんなー。映画ではよい人というイメージだった重岡くんが岡山天音くんが横恋慕する西野七瀬ちゃんにご執心というのがきしょくわるかったです(役名d)女子のことをくんづけ呼びしたり、大将って揶揄したり、なかなか前時代的な描写が多くてうへぇってなりつつ、携帯電話がない時代の殺人事件であったり、隠しカメラではなく覗き穴というあたりもノスタルジーが漂ってて古き良き時代の新本格を堪能しました。

長岡弘樹「新・教場2」(87)
今回もおもしろかったです。もうシリーズ7作目になるんですね、タイトルが複雑になってきてふつうにナンバリングしてほしかったっておもうけどリアタイで追えてるので問題はないです。最終編の「金盞花の迷い」で号泣してしまった;;罪悪感から被害者の遺志を継いでしまった彼女に「わたしが許す」と言った風間教官に;;;;;映画化されると帯にありましたが、十崎の件が解決するのかな。そうするとシリーズも終わってしまいそう。

 

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ「ある日、ある時、ない男。」
髙地担につれて行ってもらいました。おもしろかったー!すごくいい意味でドラマ的というか映像的で、序盤に顔写真と名前のクレジットがババーンとスクリーンに出たり、細かな場面転換に照明を使っていたり、背景に映像が使われることには慣れてきたんだけど、最近のお芝居はこういうのがもう主流なのかな。2時間弱という上演時間もスッキリとした過不足のない仕上がりになってて、笑って泣いて楽しめるお芝居でした。いろんな人間関係が観てるものにしかわからなかったり、それらが複雑にからみあって物語がすすんでいく様子がどこか伊坂幸太郎の小説みたいだなあって。こういうのでいいんだよ、こういうので。というとんだ上からでもうしわけないですが、大野いとちゃんかわいかったし、森永悠希くんとの並びでの身長差がこのみだった♡森永悠希くんのお芝居すごくよかったし、片桐仁さんと佐藤仁美さんの安心感。芸達者な役者さんたちのお芝居にも満足したし、髙地くんの歌も聞けたしwだいまんぞくでした!

 

 

・見たドラマ(夏ドラマ)

「恋愛禁止」
大樹ちゃんがすごくいい夫でいいパパなのにかわいそうな役なのかわいそう~~~っておもって見てたんだけど、ぜんぜんかわいそうじゃなくてすごくよかった\(^o^)/Huluのオリジナルストーリー「悪魔になった日」見たら、悪魔のたいきちゃんが最期に、瑞帆と過ごした日々はしあわせだったんだなってきづいて息絶えるのに泣いちゃって、やっぱり大樹ちゃんかわいそうwwwwwwww(わらうな)ってなりました。最後まで瑞帆を追い詰めるのが誰なのかわからなくてハラハラしたし、結局倉島妻をころしたのは瑞帆だったのおもしろかったし(おもしろがるな)終盤に雛形あきこが登場するとかも無駄に無意味で面白かったです!

「レプリカ 元妻の復讐」

「誘拐の日」

「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」

「しあわせな結婚」

「DOPE 麻薬取締部特捜課」

 

・買ったもの

いま無職なのになぜかそういう時にわきあがる物欲!

愛用してた時計が壊れたので(買ったお店がなくなり、最寄りの時計店で修理できないと言われた)新しい時計を買いました。eteのソーラーウォッチ スクエア メッシュベルトのイエローゴールドです。さいきんずっとシルバーの指輪を買ってたけど、やっぱりわれながらゴールドが合うなあとしみじみおもた。ゴールド回帰。ソーラーだしダイヤもついてるしスクエアなのがカッコイイ。ほら、昔GUCCHIのスクエアのバングルウォッチはやったじゃないですか、もう何十年も動いてないのにまだ持ってるんですよ(未練

RMKのデューイーメルト リップカラー02レイディアント ラセットです。リップケースはゴールドのやつにしました。去年買ったDiorの赤リップ、愛用してたんだけどめちゃくちゃ色落ちするんですよ、すっごく。カップに口紅がべっとり付くのがいやだなーって思いながら一年使ってきたんだけど、Diorのブランド力から卒業です。色落ちしにくい・唇荒れにくいという口コミを信じて初RMK。カウンターのお姉さんとてもかわいくて親切でハッピーなお買い物できた♡そして色落ちしないのすごく満足だし、これくらい落ち着いてる色のほうがわたしも落ち着くw試行錯誤してさらに大人の深度を増していきたい。