茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2022年10月号

・読んだ本

坂上泉「渚の螢火」(89)
インビジブル」に通じる今は存在しない昭和の時代の警察機構の話で、「インビジブル」と同様に設定を理解するのに時間がかかったんだけど、チームがチームとして機能し始めたころからは一気読み。誰が警察内のスパイなのかと明らかになるちょっと前にわかったのでセーフ。

伊坂幸太郎「マリアビートル」(再)(90)
映画の原作を再読。映画は割と原作に忠実だったんだなってわかってゲラゲラわらいました。特に七尾さんがプラットフォームで峰岸の部下にトランクの中身をぶちまけるところで映像が浮かんで大笑いしたwそうかこれがあれに、という感慨はあったんだけど、やっぱり王子の性別変えたのと、敵のボスがなんでロシア人になってしまったんやっていう感想は拭えなかったですね。映画では檸檬が生き返ったけど原作ではふつうにふたりとも死んでしまったのかなしかった。クソ中学生は神木くんのイメージだったんだけど、今なら誰だろ、お芝居の出来る10代の出来が望まれる。あと、大きな声ではいいにくいんだけど映画での木村父に納得がいかなかったんだけど(また彼か、っていうのもあった)原作では引退した生きるレジェンドが夫婦で息子と孫を守る話なのすごく痛快だったので余計に募る想い。木村息子もなんか映画ではぼんやりしてたよね。まあでもこの本読んであれを作ったのすごいよねってやっぱりすごい。

矢樹純「マザー・マーダー」(91)
初読み作家さん。なるほど再読したくなる仕組みに唸らされた。溺愛される引きこもり息子が些細な物音で癇癪起こすエピソードが納得いかなかったけど、出てくる人間がわりとみんな貞操がだらしなくて簡単に人を殺したり埋めたりするなっておもったし、あの自立支援センターのシステムはちょっとよくわかんなかった。あのコンビは二人で独立したってことでいいのかな。いやー、怖かった。

久坂部羊「R.I.P 安らかに眠れ」(92)
初読み作家さん。しにたいとおもう人よりも残された者たちの感情を尊重しろというのは違和感しかないし、真也の言葉に何度も頷いたのに妹薫子は兄の言葉を信じることが出来ない。え、なんで?なんでわかんないの??優先されるべきは残される人間ではなく「自分」であってほしい。自殺の全否定を否定。

万城目学「あの子とQ」(93)
ひさしぶりに万城目さんを摂取したーって大満足。吸血鬼のQ。いやもうヨッちゃんのコイバナがぜんぶおもしろすぎて笑い転げた。恋する相手にユーチューブにアップした自己紹介動画のQRコードを手渡そうとするとか(そしてしっぱいして「ゆうびんばんごうおしえてください!」って言うとか)ヨッちゃん最強すぎてすごかった。白馬に乗った清子さまがしゅららぼんのキャラクタだって教えてもらうまでわかんなかったのへっぽこすぎる。なんかまきめさんの青春小説こそばゆくてこんなだったっけ?っておもいながらホルモー読み返した。もう一人の可能性のある吸血鬼はたぶん宮藤くん。名前にQがついてるのがヒントって言われてたので。なるほど弓子もQだった。

相沢沙呼「invert II 覗き窓の死角」(94)
ドラマ見てるので翡翠が清原果耶ちゃんなのめちゃくちゃ助かる。清原果耶ちゃんならゆるせることがたくさんある。真ちゃんが小芝風花ちゃんなのはちょっとイメージが違うんだけど、耐えればきっと報われると信じてるのでドラマもがんばるね...っていうか小説のほうはなんか耐性が出来てきたみたいで、そこまで苦痛ではなかったので、やっぱり人間って慣れる生き物なんだなってしみじみおもってる。

 

・観た映画

「沈黙のパレード」
湯川先生が教授に!!!!原作既読だけどイチミリも記憶がなくてほんとに読んだ??って過去ログ掘り返したら「湯川先生が教授に!!!」って一言だけ書いてあって頭かかえた。血も涙もない湯川先生は教授になったからといって血液の量が増えたわけでもないので。やっぱりここで一番笑ったので予告で見た時がピークだったの正解だった。

「貞子DX」
ホラー苦手なんだよなぁって映画館に行ったけどゲラゲラ笑って帰ってきたので、あれ、わたしが見たのはホラー映画ではなかったのかな??ってなった。ホラー映画としての貞子が好きな人からは叱られるやつ。おもに前田王司くんがぜんぶおもしろかったんだけど、いやあ、おもしろかったね~~~なんだあれ。おかしなお洋服とかおかしなポーズとかおかしな決めセリフとかおかしな行動とか全部おかしいんだけど、初対面の女の子をちゃん呼びする王司くんが、文華ママのことも智恵子ちゃんって呼んだ時が一番ダメだったwww母のことをちゃん呼びしないでッて文華ちゃんに叱られる王司くんでお腹よじれるほど笑ったし、わたしが見てるのはジャパニーズホラー映画の金字塔貞子ですよね??って何度も確かめた。貞子だよ!いや貞子よく知らないけどさ、まあ叱られるよね、って納得した。王司くん途中でしんじゃったりするのかなってちょびっとしんぱいしたりもしてたんだけど、そんなことしんぱいしてたことすらすっかり忘れてたwww最後まで元気でたいへんよろしい。いつか幸せになってほしい。

 

・Huluで見た映画・ドラマ

映画「花束みたいな恋をした」
ドラマ「silent」の脚本家が坂元裕二のファンだというので。話題になってたのは知ってたけどなぜか忌避してたやつ。わたし天邪鬼なのでみんなが褒めるとどうしても素直に賛成できないんだよね。*1クリスマスプレゼントにお互いあげたものが同じイヤホンだったとかめちゃくちゃまんまじゃないっすか!ってビックリした。あと圧迫面接受けて社会からリタイアするのもドラマと一緒じゃんね。絹と麦ってふたりのなまえが格差を表してるって聞いて目から鱗がどっさり落ちた。それでも生活のために仕事をする麦くんのことはエライとおもう、わたしには出来ないから。追い込まれるほどに生活を犠牲にして仕事をしたことがないので。わたしも押井守を知ってる人間。サブカル人間として生きた時も楽しかったけどわたしは清く正しいミーハーに育ったので、これからも天邪鬼なミーハーとして堂々と生きていきたい。

ドラマ「死神さん2」(全6話)
イケメてない田中圭ちゃんおかえりー。これはシーズン3もありますね。オッサン刑事の松本若菜さんが印象的だった。

 

 

・東京旅
大人の修学旅行に行ってきました。

Day1:スカイツリー

お昼に東京に着いて、荷物を置いてから、宿の最寄りの駅前で腹ごしらえ。韓国料理。と神泡ビール。昼間の泡は至福。そしてスカイツリーへ。ソラマチにあるSamantha Thavasa Petit Choicで財布を買う。完全なる衝動買い。とてもかわいい。ずっと財布ほしいなーっておもってたので。年齢的に対象外なブランドなのはわかってるんだけどかわいいに忠実に生きてもいいかなって。娘がジルで全身揃えるのにめちゃくちゃ時間がかかって*2、予約してた19時をすぎて慌てて展望台へ。行列。予約してたのでチケットはすぐ買えたけど、そこからがすごい人。さすが都会。天望デッキで見た東京タワーに感動した。これは真夜中乙女戦争をおもいだす景色。やっぱり東京タワーだよね。カフェでアルコールを入れる。天望回廊に上がるのにも長蛇の列。とりあえず並ぶのが基本。ぶっちゃけ天望デッキで満足できたかな。閉館時間だというので追い出される。レストラン街でもんじゃを食べようとおもったのに(ラストオーダー22:00)ここも行列がすごくてすでに受付終了していた。ざんねん。お箸で食べるパスタとワインを喫食。

Day2:渋谷-中目黒-新大久保-新宿

渋谷でモーニング。スクランブル交差点を何度も往復するだけの簡単な観光。109を制覇。昼に中目黒に移動。アメコ行ってグッズショップ行ったけどわたしもうファンじゃないんだよね...とさびしいきもち。中目黒川。桜の季節を想像する。新大久保の人ごみに度肝を抜かれる。食べ歩きするどころじゃない。歩道が人であふれててまともに歩けない。え、誰か有名なひとでも来てるんですか?ってくらいの人出。根性でホットクとキンパ食べた。ビール飲みたかった。新宿で雨が降り出す。新宿ネコ。アルタ前集合。歌舞伎町でホストクラブの前を何度も歩く。お金を払ってチヤホヤされたい。明日カノのゆあてゃみたいな子がいっぱいいたので実在してる!!って興奮。東京の街は二次元だとおもってるいなかものなので。歩き疲れて疲労困憊なのでカラオケで休憩。ビールがうまい。歌舞伎町でカラオケ。いかがわしいひびき。新宿東宝シネマで映画を観る。デカいスクリーン。ここで舞台挨拶とかするんだよ。ゴジラくんも実在してた。深夜の歌舞伎町を歩いて帰宿。この時間になると見境なく声を掛けてくる。ありがとう。朝ホスという言葉を知る。デパ地下で買ったシャインマスカットのショートケーキを喫食。万歩計が33,351歩を記録。足がしんだ。

Day3:羽田空港

荷物を預けてからLDH Kitchenでブランチ。飛行機の離陸が見える窓側のカウンターで飛行機にくぎ付け。っポイなーーっておもう(ド偏見)スタッフと客層。第一ターミナルの展望台に行って、ここが「NICE FLIGHT!」のロケ地か~~と管制塔を見上げながら記念撮影。乗るのはANAです。駆け足でおみやげ買ってさようなら東京。ピエールエルメのマカロン。ミーハーなので。心残りはもんじゃ。また東京に遊びに行きたい。3日間で55,331歩を記録\(^o^)/膝の裏が筋肉痛です。

*1:それはドラマ「silent」のはなし。

*2:ジルのお姉さんかわいくてしあわせだった。