茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2021年1月号

・読んだ本

万城目学「バベル九朔」(1)
文庫版読みましたー。単行本とぜんぜん違ってて、え、こんなに違ってていいの???ってすっごくビックリした。あの海辺に置かれた椅子とかエンジンのないクルマとか昇ってるように見せかけて降りてるっていう騙し絵みたいなイメージの風景が全然出てこなくてめちゃくちゃ分かりやすくなってた気がする。なるほどドラマに近い。でもドラマと違って切ないラストシーンだった。

加藤シゲアキ「オルタネート」(2)
直木賞候補にノミネートされたと聞いて、結果が出るまでに読みたかったやつです。まさかシゲアキ先生が直木賞候補作家になるだなんてそんな。まさかここまで料理に重点が置かれてるとはおもわなくて、そういえばピングレだったかで「母親の作っためんつゆで味付けされた肉じゃが」という描写をみた時に、わー、シゲだーーーってすごくおもったことを思い出したんだけど、そんなシゲの面影は全然なかったです。

月村了衛「白日」(3)

西澤保彦「偶然にして最悪の邂逅」(4)
エロ描写についての言い訳が書かれてたのおもしろかったけど西澤さんはそんなことおもってなさそうwエロはもう食傷気味だなーっておもたけど、最終編の描き下ろしは久々に読了後に居住まいを正す感じで、お、となりました。

島田理生「2020年の恋人たち」(5)
またいつものやつかーってこれも食傷気味だったんだけど、見かけた書評でいつものテンプレをここまで続けるのもりっぱな芸当だみたいなこと言われてて、それはそうかもしれないっておもった。

下村敦史「同姓同名」(6)
文春3位。絶対に映像にできないやつという意味でとてもよい小説だった。この大山正紀ははたしてどの大山正紀なのか、一気読みでした。多くの作家がSNSと濁す中、この作品では「ツイッター」という名称が使われていてそれがよりリアル感を出してたとおもう。わたしはツイッターと共に生きてるので。途中、勝手に男と間違われたアカウントが女性蔑視と思われるツイートで炎上するんだけど、女が女を性的に消費することに対してなんとなくゆるされたいっていう想いがあったよなーって過去の10年くらいを反省した。女同士だったらおっぱいさわってもよくない?みたいな(あかんです)わたしだっておっさんにお茶入れてもらうより若くてかわいい子にお茶入れてもらいたいしちやほやされたい。でもそれはもうアウトなんだよね、知ってる。女はかわいい女がすきっていうのをちゃんと認識できてるのえらいなっておもったから世の中のおとこのひとは参考にしてほしい。おもしろかった。

柚木裕子「暴虎の牙」(7)
文春9位。読み応えのある広島ヤクザモノでしたー、ってあれ、大上さんてなんで死んだのかわかったっけ??って首をひねってたらばなんですってシリーズ三作目にして完結編ですって・・・!?オーマイガー。たぶん前2作を読んだら大上さんの死の真相とかわかるんですよねたぶん・・・ランキング本読もうやってるとこうやってシリーズもんが単品で出てきたりするから俺ってほんままじで。ってなるよね。

宇佐見りん「推し、燃ゆ」(8)
第164回芥川賞受賞作品。わたしはあんまり「推し」って言葉に馴染みがないおたくなんだけど*1若い子が「推しくん」とか言うのはかわいいなっておもう。わたしは大人なので推しくん(的なもの)は人生の主食ではなくデザートくらいでちょうどいいって嘯けるけど高校生の女の子がこんなふうに推しくんが生きる理由だってなってしまうのはやっぱりちょっとまずいなあっておもう。でも確かにわたしにも今背負ってるものぜんぶ捨てて推しくん(的なもの)と向かい合えたらって夢見ることは何度もあったのできもちはわかる。そこで思いとどまらせるのが理性だよね。その反面、人生のすべてを推しくん(的なもの)色に染めたいという願望もあるので、誰かわたしのすべての感情を奪っていってくれないかな。作中、ファン投票による人気ランキングで最下位になってしまった推しくんの、投票してくれたファンにありがとう、期待に応えられなくて申し訳ない、一票の重さをちゃんと受け止めましたって言葉に泣きました。推しくんいい子じゃん・・・わたしこういう子、知ってる・・・不器用だけどファンに誠実であろうとする姿をわたしも知ってる・・・っていうかこの主人公の子、ファン歴1年なの???ド新規じゃn主人公は茶の間だっていう議論があるのおもしろい。わたしは永遠の茶の間新規なので。

下村敦史「闇に香る嘘」(9)
第60回江戸川乱歩賞受賞作にしてデビュー作。

下村敦史「法の雨」(10)

芹沢央「汚れた手をそこで拭かない」(11)
早ミス17位、文春5位、本ミス14位。

 

CDTV 年越しスペシャ

・MUSIC FAIR

・D.LEAGUE 開幕戦

Swag&Pride/FAST LANE/100degreesの3曲を銀髪オールバック白のワークシャツセットアップ(シャツはイン)に黒いサングラスという装いで魅せてくれた。ダンスの試合ということでやっぱりダンスのパフォーマンス重視だよねとおもってたけど、ワンディグのあのソロパフォは、3人の不在をまざまざと思い知らされてしんどかったです。13人じゃ、ランペちゃんはすくなすぎるのよ・・・もうこんな世の中うんざりだ、って疫病を呪う。もう疲れたよパトラッシュ・・・でも、試合前のかずまのスタライとCLのキャスはリアタイできたので今年はきっといい年になる!!!(言霊)銀髪なの11月下旬ころからっていうのが新情報だったとおもうんだけど、いったいなんのお仕事なんですかね・・・それはまだ内緒なんだね・・・だいぶ毎回黒スプレーしてるのわりとたいへんそう・・・ほんとだったらずっとかくしてたかったっていうそのこだわりis何。*2

 

・見た映画

「さんかく窓の外側は夜」
ゆりなちゃん出演作品の舞台挨拶ライビュ付きで観ましたー。初めてのゆりなちゃんのお芝居に触れて感動しました。*3BLホラーというジャンル分けがされてることを後から知ってびっくりしたけど、そこまでBLが前面に出されてなくてよかったなーっておもった。まーくんの顔のきれいさに改めて気づいた。映画の宣伝でバラエティに出てるのもいくつか見たけど、映画のおかげでゆりなちゃんの露出がすごく多かったの今にしておもえばとてもありがたかったなーって。去年の1/23はゆりなちゃんの脱退が発表になった日で、SOL聞いてわたしも泣いたなーーっていうのを思い出したけど、今年はゆりなちゃんに関してはとてもみたされたきもちでいられるので、そのことに感謝です。ありがたい。

孤狼の血」 
BSでオンエアされたやつを見ました。こないだ読んだ「暴虎の牙」がシリーズもので、その一作目が映画化されてることをつい最近知りました。タイムリーすぎて運命感じたわ。キャストも豪華で、え、なんでわたしこの映画のことイチミリも知らなかったの???って不甲斐なさに泣ける。グロさに何度も目を覆ったけど、大上さんの死の真相がわかったので納得した。よかった。あとはもう役所広司のお芝居にやられた。圧倒された。これでもかと出てくる見知った顔のオンパレードが贅沢だった。真木よう子ちゃんはこういう役のお芝居がすき。竹野内豊はさいきんCMでしか見かけなくてさびしいなっておもってたのでひさしぶりにあえてうれしかったー(注:三年前の映画です)え、次の月9の主演なの??それはたのしみだね???しかしこの映画では芝居が拙くて眉を寄せてしまった。ざんねん。中村倫也くんの狂犬っぷりは印象に残った。もちろんももすももくんも。*4続編がクランクアップされたと知って盛り上がった。なんですって、キャスティングがまだないしょですって??ぶじに公開されることを祈ってる。*5

「響 -HIBIKI- 」
というわけで数年の封印をいよいよ解きました!!!*6いやめちゃくちゃおもしろかったです。キャストが豪華。ゆりなちゃんの初出演映画にして初主演映画にこんなビッグネームが名を連ねてくださってることに感謝感激(立ち位置)俺たちの景子との馴れ初めもこれで履修(済)小説を読むのも書くのもすき、ってはにかむ笑顔に撃ち抜かれた。わたしは悪くない、ってすぐさま暴力的解決を果たそうとする響のその破天荒っぷりに振り回される周囲の人間たち(おもに俺たちの景子)が、彼女の才能の前にはただ立ちすくむしかない様子が響の中のひとと重なって見えてしまうのはこれはこの作品をゆりなちゃんにやらせようって決めた人たちの思う壺なんだろうなって少し癪だけどwでもまさにその意図したとおりの絵を見せてくれたってことは大成功だった。暴力はだめ。それはそう。でも、たとえば無遠慮に写真を撮ってこれはwin winだからってほざく野間口くんに対して彼の息子のことに言及し、こどもは関係ないと言う彼にわたしも父親と母親のこどもだと言って彼にそのことを気づかせるくだりは印象的だった。目の前にいる少女が一人の人間であることに気づいた彼に、ようやく話が通じるようになったというセリフが小気味よかった。それは受賞者の記者会見でもそうで、誰にも自分の言葉を直接には伝えないと言った響が、彼だけには直接対話をすると言って、それでも彼は彼のものではない誰かの言葉で語るのだった。そのことに苛立つ響の想いはいたいほど伝わったし、だからこそ卑怯にも彼が悪意を向けた先が自分の信頼する担当編集者だった時にその怒りが爆発したことはいっそ気持ちがいいくらいで、それはそういえば北村有起哉の顔に蹴りを入れた時もそうだった。おもしろいくらいに爽快で、たぶん、それをおもしろいと思えるか思えないかでこの映画に対する評価が二分したのだとおもう。常識のない子。暴力的な子。たぶん感情が欠如してるサイコパスなんだとおもう。それでも屋上からうっかり(うっかり)落ちてしまったときには「びっくりした」と言ってわたしを笑わせたw終盤に電車を寸止めさせたのも、きっと何も怖くなかったんだろうな。そういう人間はこの世に存在する。するんだよ。そんな彼女が母親に言われて素直におつかいに出るのもおかしくて、ああ、それでも15歳の女の子なんだなってあれはとてもすきなシーン。あのよたよたと自転車をこぐ響の中の人が、撮影前に自転車の練習をしたというのもほほえましい。おもしろい映画だった。またお芝居をするゆりなちゃんが見てみたい。ただ天才小説家の衝撃的な作品を、わたしたちは読むことができないということはとてもショックだ。わたしだって響の作品を読んで衝撃を受けたい。それが叶わないという点においてこの作品はざんねん。

「名も無き世界のエンドロール」
なんかがんちゃんさんのファンみたいになってるけど、べ、べ、べつにそんなんじゃないんだから・・・っ////////っていうかわたしとがんちゃんさんの馴れ初めなんだっけって記録を漁ってみたらどうやらドラマ「砂の塔」っぽい。尚、鈴木伸之くんには「あなたのことはそれほど」で出会ってて、このあたりでLDHの役者さんたちをぼんやり認識しだしてるんだなってわかる。ハイローが始まったちょっと後のことなので、わたしが当時ハイローに出会わなかったことがどういうふうに作用してるのかなって興味深い。どうでもいいけどこの映画のがんちゃんさんの髪型どうなのよってみんなに聞きたいからみんな見て。31歳(公開時)のがんちゃんさんの制服姿が見られるのはこの映画だけ☆っていうか違和感しかなかったんだけど、まっけん24歳、山田杏奈ちゃん20歳と並んで同級生ですミャハ☆とか無理がありすぎておもしろかったです。髪型もうちょっとなんとかなってたらなんとかなってたかもしれん。知らんけど。いろいろと気になるところがあるので原作読みますね。*7ロケ地が神戸だったり岡山*8だったりしたのビックリだったんだけど、え、あの海岸が鳴門寄りの淡路島とかまじですかー、ってテンション上がりました。

*1:自担とか贔屓とかいう世界にいた。

*2:まさかのアルバムリード曲(「SILVER RAIN」)にちなんだ銀髪だと知って、えええ~・・・・・・って、ちょっと、いや、ちょっとだけなんだけど、それだけかい!!!っておもったのごめんな・・・なんかとてつもない大きなお仕事があるんじゃないかってめちゃくちゃワクワクしてたからさ・・・そっか・・・アルバムリード曲のイメージか・・・そっか・・・

*3:わたしはそろそろ「響」を見ましょう。あたためすぎですわたし。

*4:結婚おめでとー!!

*5:ファブル2の公開延期にがっくり膝ついてる。

*6:最後の後押しとなったのは山田裕貴くんのドラマ「ここは今から倫理です」の2話です。今から映画を見ましょうと言われたので。

*7:一番気になるのはヨッチの髪色なんだけど、小学生の時はすごくきれいな茶髪で、これは親が毒親・・・?っておもったり、もしかして外国人の血が流れている・・・?っておもったんだけどその説明は一切なくて、中学生の時にはほんのりプリンだったから、ああ、染めてるんだなってわかって、高校生になると毛先にメッシュ入れてるみたいになってて、これはどういうことなんだろうって。

*8:あの交差点