茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2021年3月号

柳広司アンブレイカブル」(20)
同調圧力に屈さなかったアンブレイカブルな人たち。歴史は繰り返すという恐怖。周囲の目に晒され、すぐに密告されてしまう状況は今とそんなに変わらない。

米澤穂信ボトルネック」(再)(21)
ぃゎゃのおすすめ本第一弾*1がよねぽんの「ボトルネック」だったのわたし的にめちゃくちゃうれしかったので再読しました。わたしたち気が合う~~~。ぃゎゃのこの笑顔と最も遠いところにある小説だとおもうので、なるほど~そう来たか~~っておもえるのたのしかった。発読みは2008年。過去ログではまんまとその毒にやられてて青菜に塩状態だったんだけど、今回はどうかな、確かにあのラストは絶望だとおもうし、あのメールの文面にはわらうしかないよねって乾いた笑い声が出たし、やっぱりこの世はクソッタレな曇天なんだとおもう。

cobalt.shueisha.co.jp

東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(22)
コロナの時代描写を積極的に取り入れる貪欲さ。いつまでもお元気でいらしてほしい。

小林多喜二蟹工船」(23)
柳広司アンブレイカブル」に出てきた「蟹工船」、読んだことなかったなーって読んでみた。古典は苦手なんだけどまだ読めたかな。誰かがやらなくちゃいけないと立ち上がるひとたちの逞しさがまぶしい。

アガサ・クリスティ「死との約束」(24)
野村萬斎さんのシリーズドラマを見て原作が読みたくなったので。ドラマが原作の空気感を忠実に再現しながらも舞台を日本に変えてるあたりのつじつまの合わせ方がすごいなっておもった。

三崎亜紀「作りかけの明日」(25)
二度目のチャレンジにて読了。三崎さんの作品はやっぱり短編が好きだと再認識。設定の妙が売りなはずなのに、その設定の説明に終始してる感じがしてお話に入り込めなかったのが敗因だと思われる。そうか「刻まれない明日」の前日譚なのか。思念という概念をつかむのが難しかった。好きなんだけどなー。なーー。

尾崎世界観「母影」(26)
わかりやすい言葉にして説明してくれないあたりが醸す余韻があざといなーーーーとはおもうけれどもいろいろと考えてみたくなるので思う壺です。

凪良ゆう「神さまのビオトープ」(27)
鹿野くんのことをすきになれなかったのが敗因です。自分が食べなかった(食べられなかった)食事を後で処理しなければならないと分かってるのに食事を作らせるところとか叔母さんが作ってくれた食事を「気分じゃない」と言って食べなかったりとかおうどんにシチュー入れたり(!!)とかだいたい食においてなんだけど無理だわーわたしこんな人とは暮らせないわー無理ーーーってずっと思いながら読んでた。シチューにおうどんて。おうどんて!お供えならば別に後から自分で食べなくてもいいのでは???????????あと西島兄妹の秘密が衝撃すぎて鹿野くんが幽霊だとかどうでもいいわってなったんだけど、そういえば途中に出てきた兵庫県宝塚市という具体的な地名が唐突すぎたし、凪良さんタカラヅカお好きなのかな。

近藤史恵「インフルエンス」(再)(28)
ドラマ化されるということで再読しました。初読みは2007年。

 

・見たドラマ

「ここは今から倫理です」
山田裕貴くんがとてもよかった。青のSPとかけもちだったのに、まったく違ったキャラクタを見せてくれたことにめちゃくちゃうならされた。すごい。生徒役の池田優斗くんも倫理とSPのかけもちだったねバーターなのかな^^^^リアル15歳なことにビックリする。浦上晟周くんをたのしみにしてたんだけどメインの回がなかったのざんねん。初回で教養がないと言われたいち子ちゃんが大学受験して合格するの出来すぎかなっておもうけど原作もそうなのかな。自分のために勉強する。わたしもいろいろハッとする言葉をもらえたのよかった。一番印象的だったのは「不安は自由のめまいだ」というキルケゴールの言葉。最終回で高柳先生が結婚経験者だとわかって全わたしが驚愕したんだけど、え、ちょっと待って、高柳先生、結婚したことあったの???は????っていうかそういうのもっとちゃんとおしえてほしいっていうか、あんまりにも高柳先生のひととなりが謎すぎて、まあべつにそれでもよかったのに、最後の最後で爆弾落とされたもんだから衝撃がパなかったです傷は深い。高柳先生のこともっと知りたい。続編はよ。あとヅラでしたよね???

ナイルパーチの女子会」
お菓子食べまくりの彼女が気づいたらまるまると太ってました!っていうくだりをドラマでどう描くのかなっておもてたらまるっとスルーでちょっとがっかりした。こだわりぬかれた母親の手料理に手を付けずに今まで封印されていたジャンクなものたちを食べ散らかす伏線はそこかしこにあったのに。太りやすい体質なのに小奇麗にしていたのは甚大な努力のたまものだったという設定がなくなってしまったのはざんねん。

「天国と地獄」
最終回の視聴率が20%越えという快挙で、みんなテレビ見なくなったとか嘘じゃん!ってバレた。わたしもリアタイして楽しかったので、世の中のたくさんのひとたちと同じ時間に同じものを見て何かしらの感動を味わうことができるテレビってやっぱりすきだなーっておもうんですよ、いにしえの人間なので。始まった頃は、サイコパスだとか魂が入れ替わって女子になるだとかそういうゲテモノな部分に少々うんざりしてたんだけどふたたび自分の体を取り戻したあとがちょっと感動的なくらいでこれはひさしぶりにそのお芝居に殴られましたね...あとやっぱり最後のあの再スイッチにおかしな声が出たよねwそしてりくちゃん好きすぎて好きすぎた。中味日高の彩子とえっちしたのほんとにどういうことだったんだろうって合点がいかないんだけど、日高の人物像を表すにはよかったのかな、そっかー、日高ってそうなんだーー、へえええーーーーとかおもえたし。

「遺留捜査」#9
あっちゃん、今クールみっつめの刑事ドラマゲスト出演~。なんだろうなんの現象なんだろう。またがっつりテレビであっちゃんのお芝居が見たいです。 

「カンパニー」
たのしみにしてたんだけど阿久津さんが出てこなくて全力でしょんぼりしました...原作と舞台とドラマとみんなちがってみんないい...大塚ぶちょ...*2

「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」
たまちあかわいくてかわいくてかわいかったよ。オンエア期間中におたんじょうびがあって、え、31歳!?!?って世の中がどよめいてたけどわたしも動揺したよ、31歳て。

「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」
岡田健史くんがとってもよかった!!!!これはすきになるやつ!!!!!!!

「青のSP」
みりおさまのご活躍、拝見しました。

「シリーズ江戸川乱歩短編集IV」

「俺の家の話」

「レッドアイズ」

「知ってるワイフ」

アノニマス

 

 ・見た映画

聲の形
BSでやってたやつを録画いじめてた子がそのことが原因でいじめられるようになって周りとコミュニケーション取れなくてしんどそうなのを見るのはしんどかったけどここで彼をかばってはいけないんだなってハッとした。でも彼はいじめられたからコミュニケーション不全になったのではなくそもそもコミュニケーションが苦手な人間だったのだと言われるとなるほどそうかと合点がいく。いじめの被害者加害者の話ではなくて人とのコミュニケーションの話なのだとわかる。ホウレンソウが出来てないからこそ起こったいくつかのトピック。想いを伝えるということを恐れてはいけないし怠ってはいけない。黙祷。

 

 

*1:第二弾が三浦しをんさんの「まほろ駅前多田便利軒」だったのさらにわかるぅ~~って感じだったので第三弾もたのしみ。

*2:ゆりぴょんとまゆぽんの専科異動が発表になって、大塚部長と山田くんの栄転が決まったと言われててちょっとフフってわらった。